一般社団法人 東京都消防協会

とうきょう消防団ニュース No.73(令和6年3月)


《光が丘 消防団》「自分たちの町は自分たちで守る

光が丘消防団は、平成元年12月1日、東京消防庁光が丘消防署の開署に伴い、練馬・石神井両消防団から分離独立し、団本部と5個分団で発団しました。埼玉県との境に位置し、管轄区域には東京都内最大規模の中高層団地に加え、木造住宅地も多く消防活動上の困難性が高い地域と言えます。

また、練馬区最大の都立公園である自然豊かな「光が丘公園」があり、休日は様々なイベントが開催されています。

 光が丘消防団では、令和元年に全分団に可搬ポンプ積載車が配置され、その機動力を活かし、火災現場に積極的に出場し活動しています。火災件数の減少に伴い、出場する機会が減少傾向にあるなか、管轄区域の消火栓を活用し、出場指令~防火衣着装~出場~現着~放水活動を実施するなど実践的な消防活動訓練を計画的に行い、火災や震災等の大規模災害に備えています。

また、交通渋滞や道路狭隘という管内の地域特性に対応するため、緊急走行時の事故防止を目的に、交通法規の座学教養やフィギュア走行による操縦訓練を実施し、安全運行技術の向上に努めています。走行時の車両誘導訓練についても光が丘消防署員と連携して訓練を実施し、交通事故防止対策に万全を期しています。

光が丘消防団は、防災訓練や地域のイベントなどあらゆる機会を捉え、消防団員による募集広報活動を行うとともに、練馬区と連携し、区報の一面に団員募集広報を掲載するなど、消防団員の募集活動に精力的に取り組んだ結果、令和6年3月1日に目標である「充足率100%」を達成しました。

最後に、令和元年には、創設30周年という節目を迎え、自分たちの町は自分たちで守る「郷土愛護」の精神のもと、練馬区民の安全・安心を守るため、今後も全力で消防団活動に取り組んでまいります。

 

 


清瀬市消防団

清瀬市消防団のある清瀬市は、武蔵野台地の東北端手前約15km付近の平坦部に位置しており、面積は10.23平方キロメートルです。

 清瀬市の消防は、戦前の清瀬村消防組による義勇消防としてはじまり、その後、警防団に改変され防空消防を含む消防活動が行われるようになりました。

 昭和23年の消防組織法の施行により、清瀬村警防団は清瀬村消防団に改変され7個分団から発足しました。また、昭和29年の町制施行により、清瀬町消防団に改称、昭和45年の市制施行により清瀬市消防団に改称となり、令和5年4月1日現在は、村野団長以下7個分団136名の団員で構成され、各分団が市内の地区を受持ちながら火災や風水害等の災害に備えています。また、郷土愛の精神に基づき、「自分たちのまちは自分たちで守る」という強い信念の下、地域住民の安全のために昼夜を惜しまず消防活動に励んでいます。

 令和6年1月13日には、消防団出初式を初めて清瀬駅北口ロータリーで実施し、更なる火災予防思想の普及と消防力のPRが行えました。

清瀬市消防団は地域防災の中核として、住民が安心して生活でき、災害に強い清瀬市を目指して地域に貢献してまいります。

 


地域だより

《荻窪 消防団》令和5年度方面救助救急訓練に参加                     

2月2日、京王電鉄富士見ヶ丘検車区において、「走行中の列車内において、乗客1名が座席に放火し他の乗客に刃物を振りかざし、多数のけが人が発生した」との想定で、方面救助救急訓練が実施され、荻窪消防団も訓練に参加しました。

この訓練には、京王電鉄、警視庁、東京DMATも参加し、京王電鉄乗務員と警察官による行為者の制圧要領及び消防機関との情報共有後の現場救護活動が展開されました。近年、無差別殺傷事件が増加し関係機関との連携、活動能力の強化を図るうえで、大変有意義な訓練となりました。


地域だより

《渋谷 消防団》令和5年度方面救助救急訓練に参加 

渋谷消防団では令和6年1月26日、文化財防火デーに伴い、明治神宮において消防演習を実施しました。

明治神宮自衛消防隊や災害時支援ボランティア、自主防災組織等とともに、演習を行い、地域の文化財に対する防火防災意識の高揚に努めました。

今後とも、自主防災組織や消防署隊との連携した訓練・演習を行い、自分たちの街は自分たちで守るという使命感のもと活動してまいります。


地域だより

《大島町 消防団》東京都消防操法大会優勝

大島町消防団は、令和五年十月十四日に行われた第五一回東京都消防操法大会ポンプ車操法の部に出場し大島町では四十四年ぶりに優勝をすることができました。

この結果は約半年間、東京都消防訓練所及び大島町消防本部の指導のもと、夜間訓練を中心に研鑽に励んだ事はもちろんのこと、地域、関係各所の皆様、ご家族の皆様のご協力の賜物です。この経験を日頃の活動に活かせる事を期待します。

また大島町消防団では二年ごとに災害地視察研修を行い、今後起こるとされている南海トラフ地震をはじめとする各種大災害に向けた意識づくりも積極的に行っています。


地域だより

《武蔵野市 消防団》

武蔵野市は面積約11㎢、人口約14万人の市民が在住しており、JR中央線の吉祥寺駅から武蔵境駅までの3駅を中心にした商業地が形成され、周辺には、比較的閑静な住宅地が広がっています。武蔵野市消防団は松井団長のもと団本部と10個分団で組織され、令和6年3月1日現在、総勢233名が日々消防団活動に励んでいます。

今年度は4年ぶりに第三消防方面本部訓練所をお借りして、放水訓練を行いました。実火災を想定した実践的な訓練で、団本部運営、水利選定、指揮要領及び無線運用要領等を総合的に実施しました。

今後も市民の安全・安心のため、日々の活動に努めていきます。

 


とうきょう消防団ニュース No.72(令和5年11月)


《新島村 新島消防団 ・ 新島村 式根島消防団》

新島村は、面積23.65 ㎢、人口1977人の新島と、面積3.89 ㎢、人口481人の式根島からなる2島1村の自治体行政区となっており、各島で消防団が組織され、新島消防団:112名、式根島消防団:45名(令和5年11月1日現在)で、消防団活動をしています。

新島消防団では、団員減少により、令和5年6月1日から、第7分団と第8分団を合併し、全8分団編成から全7分団編成となりました。

両消防団においても、新入団員の確保に苦慮しているところではありますが、常備消防が無い新島村にとって消防団は、防火・防災の要であるため、年に2回の東京都消防訓練所による訓練や夏季、冬季における夜警の実施、消防施設の点検、村の防災訓練への参加など、一人一人が高い意識を持って日々消防団活動に励んでいます。

また、伝統文化の担い手や地域の行事等の維持存続にも努めており、地域のリーダー的存在としても活躍しています。

 


《滝野川消防団》 自分たちのまちは自分たちで守る

滝野川消防団は、JR東北新幹線・宇都宮線・高崎線・山手線・京浜東北線の鉄道及び新幹線車両基地・尾久操車場などのJR関係施設が管轄を南北に二分するように位置していることに加えて、木造老朽建物と狭あいな道路が多い地域を管轄し、岡野一也団長を中心に、可搬ポンプ積載車6台、可搬ポンプ17台、8個分団161名(令和5年10月現在)の団員で構成されています。

滝野川消防団の地域を「自分たちのまちは自分たちで守る」をモットーに、団長以下全団員が一致団結して地域の防災リーダーとしての自覚を持ち、日々の活動訓練及び防火防災指導に励んでおります。


《大井消防団》地元テレビ局と連携した消防団員募集活動

 大井消防団では、ケーブルテレビ品川の放送番組「しながわEYE」において消防団活動の紹介や消防団員を募集するための広報を行いました。

 消防団の役割や消防団活動に理解を得るため、収録は3月、6月、8月と定期的に行いました。『私達はきっと成長できる』を合言葉に取組んでいた第51回東京都消防操法大会に向けた訓練の様子や消防団員の普段の素顔を収録しました。消防操法大会という一つの目標に向けて、家族の理解のもと正職終業後に努力する消防団員の姿や地域活動や消防団活動に奮闘する若い消防団員の姿は、視聴者から広く共感を得られ幅広く消防団活動をPRすることができました。

 今後も消防団行事を情報提供すると共に、地域コミュニティと連携し消防団をPRしていこうと考えています。


地域だより

≪神田消防団≫ 

神田消防団では、令和5年9月11日、12日の2日間、神田消防署との連携訓練を実施しました。出場指令をメールで受信し、防火衣の着装から始まり、可搬ポンプ積載車へ、乗車。出場途上の指揮者からの現場到着後の活動の指示など、実際の現場をイメージしながらの訓練を行いました。消防団本部からホース延長の下命を受け、ホース延長、放水を行うなど、短い時間ながら、たくさんの課題が見つかった良い訓練となりました。

今後も消防署隊と連携した訓練を継続して行い、多様化する災害、震災などから自分たちの街は自分たちで守るという強い使命感を持ち、活動能力の向上に努めていきます。


地域だより

矢口消防団創設50周年

矢口消防団は昭和48年4月1日に蒲田消防団から分離独立して以来、50周年という大きな節目を迎え、大田区長、東京消防庁防災部長をはじめ、多くのご来賓を招き記念式典及び祝賀会を開催いたしました。

矢口消防団管轄区域は、震災時に人命危険が懸念される地域が多くあることから、団員は少しでも被害の軽減に寄与できるよう、平常時の火災対応だけではなく、震災時の活動を念頭においた訓練に取り組んでいます。

今後も関係各機関、町会、自治会の皆様方そして、消防団活動を支えていただくご家族の皆様のご協力をいただき、団員一丸となり、消防団活動に対する熱き想いで日々研鑽し、地域防災力の向上に努めてまいります。


地域だより

《福生市消防団》第34回西多摩地区消防大会優勝

福生市消防団は島田豊団長のもと団本部と5個分団で組織され、令和5年10月1日現在、総勢168名が日々消防団活動に励んでおります。

福生市消防団が考える消防操法は、消防ポンプ操法の基本を習得し、団員同士の連携を高め、各団員の士気向上、実火災でも迅速かつ確実な火災防御活動により、火災による生命・財産の損害を最小限に抑止することを目的としています。そのため福生市では「ポンプ操法審査会」を毎年実施しております。令和5年の第70回記念ポンプ操法審査会では見事第五分団が優勝し、令和5年9月17日(日)明星大学青梅キャンパス(東京都青梅市長淵2丁目590番地)で開催される第34回西多摩地区消防大会(2年毎に開催)に駒を進めました。自動車ポンプ操法の部において福生市消防団代表して出場した第五分団は青梅市、福生市、羽村市、あきる野市、瑞穂町、日の出町、檜原村、奥多摩町の8団と競い、4ヶ月間の厳しい訓練を耐え抜いたこともあり、実に3大会ぶりに優勝を果たしました。(令和3年度はコロナのため中止)

今後も、消防操法に磨きをかけ、災害現場に応じて臨機応変に対応できるよう、日々訓練に励んでいきます。


地域だより

 


とうきょう消防団ニュース No.71(令和5年6月)


地域だより

《浅草消防団》自ら考え、判断し、行動する消防団員の育成について

 浅草消防団では、令和5年4月29日(土)、浅草消防署との連携訓練を実施しました。出場指令から水利部署、消防署隊との接触、活動支援、放水等の実践的な一連の連携活動訓練を行い、訓練実施後、撮影した連携活動訓練を映像で振りかえることで、消防部隊との連携要領や更なる活動能力を向上するための課題を見つけることができました。今後も災害実態に応じた対応ができる判断力と活動能力の向上を図っていき、地域防災力の充実強化と消防団の活動能力の向上に努めてまいります。


《江戸川消防団》実戦的な消防活動訓練の実践

 江戸川消防団は、震災や水災に備えるために毎年2回「実戦的な消防活動訓練」を実施しています。本年3月には、団員120名が参加し、荒川右岸で「震災資機材取扱い訓練」及び「救命ボート取扱い訓練」を実施しました。震災資機材取扱い訓練では、チェーンソーや、携帯型油圧式救助器具等の取扱い訓練のほか、江戸川区から貸与されている救命ボートを活用した操船訓練及び水難救助訓練を実施しました。発生が危惧されている首都直下地震や豪雨災害に対応できるよう、今後もより実戦的な消防活動訓練に励んでいきます。


《稲城市消防団》

 稲城市消防団は、馬場芳則団長のもと団本部と八個分団で構成され、令和5年4月1日現在175名が在籍しております。「自分たちのまちは自分たちで守る」という崇高な使命感と郷土愛を持ち、地域の防災リーダーとして昼夜問わず消防活動に励んでいます。消防団の活動訓練として、大地震や水災害による自然災害に対応するため、外部講師を招きチェンソー及びエンジンカッターを活用した木材・鉄パイプの切断訓練や、各分団に配備されているボートの組立訓練及び漕艇訓練を実施しております。今後も、地域の防災リーダーとして安全・安心なまちづくりのため、消防活動に励んでまいります。


わがまちの消防団紹介

《荻窪消防団》令和5年度荻窪消防団消防操法大会を実施

 荻窪消防団のある杉並区は、東京23区の西端に位置し、面積は34.06㎡と23区中8番目の広さを持っています。都心から近い好立地にありながら、妙正寺川、善福寺川、神田川の3つの河川を有し、水とみどりに恵まれた住宅都市としての性格をもっています。荻窪消防団はその杉並区の西側を管轄区域としています。荻窪消防団は昭和22年10月31日に杉並消防団から分離して創設され、須藤団長以下7個分団258名(令和5年6月現在)の団員で構成されています。近年は新型コロナウイルス感染症の影響で、活動を制限せざるを得ない状況が続いていましたが、令和5年6月4日(日)に4年振りに来賓客等を招いて消防操法大会を実施することができました。晴天に恵まれ、各分団が日頃の訓練の成果を発揮し、自分たちが荻窪の地域を守っているんだ!という地域愛護の精神が強く感じられました。これからも荻窪消防団は、「災害に強い、安全・安心して暮らせる街 荻窪」を目指し、消防署と緊密に連携を図り、地域防災力の強化に努め、日々の活動に全力で取り組んでいきます。

《西東京市消防団》令和5年度西東京市合同総合水防訓練の実施

 西東京市消防団は、秋元宏道団長のもと団本部及び12個分団で組織され、令和5年4月1日現在、総勢207名が在籍しています。  台風や集中豪雨等の雨季を前にして、水防工法の技術の習熟及び市民への防災啓発を行うために、関係機関との連携訓練による合同総合水防訓練を実施しました。消防団としては、積土のう工法、改良積土のう工法、都市型地下浸水防止工法を実施し、日ごろの訓練成果を披露しました。今後とも関係機関との一層の連携強化に努め、市民の皆様が「安全で快適に暮らすまちづくり」の実現を目指して日々の活動に努めていきます。

《東大和市消防団》伝統と革新

 「水と緑と笑顔が輝くまち」東大和市をご紹介します。

 東大和市は、東京都の多摩地域北部に位置しており、昭和45年10月1日、日本が高度成長期を迎え、社会が大きく変革する時代に誕生しました。その後、多摩都市モノレールの全線開通もあり、都市近郊のベッドタウンとして成長を続けています。「水と緑と笑顔が輝くまち」は、東大和市が目指す都市像のことです。「水」は多摩湖、「緑」は狭山丘陵を象徴しています。市の北部においては、多摩湖や狭山丘陵などの豊かな自然を感じることができ、東大和市民のみならず近隣市の住民がウォーキングやジョギング、サイクリングなどを楽しんでいます。さて、東大和の「大和」には、大和村施行時に政争が盛んだった高木村ほか5ヵ村が「大いに和して」一つになるという意味から名づけられています。当時、各村に所属していた消防団員は、政争を乗り越え、諸行事を統一あるいは合同で行い、100年前の6ヵ村合併に大きな貢献をしたと言われています。このように、東大和市消防団は、今日の東大和市の礎を築いた伝統ある消防団であり、人の和」を重視してきました。一方で、時代の変化にも柔軟に対応してきました。平成19年4月には、活動内容のさらなる充実及び男女共同参画の推進を図るため、東京都北多摩地区消防団(17団)初の女性消防団員を7名採用。近隣他市に先駆けて全分団へAEDを配置し、市民への応急救護指導のための応急手当普及員の育成に力を注いできました。これからも、東大和市消防団は、「人の和」を重視しつつ時代の変化に対応しながら、市民の生命・財産を守るために活動し続けます。

 


とうきょう消防団ニュース No.70(令和5年3月)

地域だより

《赤羽消防団》令和5年赤羽消防団始式を実施

 赤羽消防団は、昭和29年12月に誕生し、現在は、大橋団長のもと、団本部及び7個分団を組織し、団員187名が地域防災の要として活動しています。赤羽と聞くと思い浮かべるのが「せんべろの街」ではないでしょうか?朝から酒好きが集まり飲めるスポット、そんなせんべろの街は、近年、都市開発による街並みの変化、トップレベルの競技者がトレーニングを行う施設ハイパフォーマンススポーツセンターがあるなど、様々な魅力のある街となっています。この魅力溢れる街の安全を守るべく、1月15日、多くの来賓のご臨席のもと赤羽消防団始式を挙行し、団員一同、消防団活動への決意を新たにしました。


わがまちの消防団紹介

《成城消防団》

 成城消防団は、世田谷区西部に位置した特別区西端の消防団です。担当区域は、南北に細長く、交通網として東西に京王線と小田急線の2鉄道路線、南北に主要道路として環状八号線が走っています。「成城」と聞くと閑静な住宅街を思い浮かべると思いますが、多くの歴史ある神社・仏閣をはじめ、緑多い公園や学校、商店街を中心とした昔ながらの住宅街など多種多様な街並みを持っています。そうした中、災害対応以外でも祭礼の警戒など地域に密着した活動を行う成城消防団と地元住民との信頼関係は非常に強いものとなっています。それを表すかのように、成城消防団で運用している13台の可搬ポンプ積載車のうち9台が地元の町会や商店会から寄贈していただいているものです。このような地元に根差した活動を行う成城消防団は、令和元年10月1日付けで消防団員の定員充足率100%を達成し、その後も募集広報を推進して入団促進を展開し、消防団員の定数確保に努めた結果、令和4年10月1日に充足率100%以上維持を3年間継続し、「消防団員の充足率維持向上に努めた功労」に対する東京消防庁消防総監賞を受賞しました。在職している消防団員の多くは地元出身の居住地団員ですが、団本部には担当区域内にある「日本女子体育大学」の女子学生団員が22名在籍しています。団本部に在籍していることから、主な活動は防火防災思想の啓発や消防団員募集広報、成城消防団主要行事の支援などですが、年に1回実施される大学の自衛消防訓練では活動服を身につけ、先頭に立って在学生を指導しています。女子学生団員は、日本女子体育大学のライフセービング部に所属し、人のためになりたいという志を持って成城消防団に入団しています。その志は、部活動の中でも代々受け継がれ、毎年新たな後輩消防団員が誕生しています。成城消防団は受け継がれる歴史の中に若い風を吹き込みつつ、これからも地域の安心安全のために、団員一同、一致団結して活動していきます。

《板橋消防団》自分の街は、自分で守る

 板橋消防団は、板橋区南部の環状七号線、山手通り、川越街道、中山道が交差する交通量の多い地域を管轄し、大野治彦団長を中心に、可搬ポンプ積載車7台、可搬ポンプ21台、8個分団258名(令和4年3月現在)の団員で構成されています。消防団活動は、「自分の街は、自分で守る」をモットーに、地域の防火・防災のリーダーとして、火災や自然災害発生時にはその力を最大限に発揮できるよう日頃より訓練に取り組んでいます。令和4年に開催された東京都消防操法大会・女性消防操法の部では、板橋消防団員が一致団結して出場し優勝しました。また、その結果、本年10月に開催される全国女性消防操法大会に出場が決まりました。板橋消防団は、地域住民の最も身近な防災機関の一員であることを自覚し、地域の安全・安心の実現に向けて、日々訓練に励んでいきます。

《武蔵村山市消防団》令和5年度武蔵村山市消防団出初式の実施について

 武蔵村山市消防団は、福島浩司団長のもと団本部及び8個分団で組織され、令和5年3月1日現在、総勢187名が在籍しています。新型コロナウイルス感染症の影響で、活動を自粛せざるを得ない状況が続いていましたが、今年度は情勢を鑑みながら活動を再開し、令和5年1月8日(日)の武蔵村山市消防団出初式では、消防団員による徒列行進、消防ポンプ車分列行進、消防操法演技、一斉放水等を市民の皆様の前で披露することができ、改めて団の必要性、存在意義を認識しました。今後も地域の安心・安全確保の中核として日々の活動に努めていきます。

《瑞穂町消防団》『出初式』4年ぶりの屋外開催!!

 瑞穂町消防団は、村田健二団長のもと団本部及び5個分団、総勢170名(条例定数170名)の団員で構成され地域の防災活動に励んでいます。1月8日(日)、天候とコロナ禍の影響により屋外で開催することができなかった出初式を4年ぶりに開催しました。令和元年度に女性消防団員制度を導入してから初の屋外開催で、天候にも恵まれて多くの方に見学していただくことができました。副団長による開式の辞で始め、団旗敬礼、人員報告、閲団及び機械器具点検、総勢130名の団員達は規律ある整列、行動を見せ分列行進を行いました。例年、好評をいただいている全分団のポンプ操法による5種類のカラー放水は、青空とのコントラストが格別の光景でした。今後も住民に信頼される地域防災の中心組織として、団員一同一丸となって活動していきます。

《八丈町消防団》

 八丈島は東京の南方海上距離287㎞に位置し、面積69.48㎢のひょうたん型をした島です。集落は島の南東部に位置する三原山を中心とする樫立・中之郷・末吉で形成される坂上地域と北西部に位置する八丈富士を中心とする大賀郷・三根で形成される坂下地域があります。気候は黒潮暖流の影響を受けた海洋性気候を呈し、年平均17.8℃、高温多湿で雨が多いのが特徴です。八丈島は八丈町消防団(奥山清満団長)団本部を含む6分団で組織され、217名の団員が在籍しております。令和5年1月に行われた消防操法大会に向けての訓練では、年末年始にもかかわらず、各分団が消防力組織の強化に全力で取り組みました。自分の町は自分で守るという強い使命感のもと、住民が安心、安全で安定した生活を送れるよう、より一層精進してまいります。

 


とうきょう消防団ニュース No.69(令和4年12月)


地域だより

《荻窪消防団》4年ぶりに杉並区消防団合同点検を実施

 荻窪消防団は、須藤英夫団長のもと団本部及び7個分団で組織され、総勢260名が在籍しており、杉並区の地域の安全・安心を守るために活動を続けています。令和4年10月30日(日)、同じく杉並区を守る杉並消防団とともに杉並区消防団合同点検を実施しました。台風や新型コロナウイルスの影響により4年ぶりの開催となりましたが、日頃の訓練成果を消防総監が点検し、来場された方に士気旺盛な活動を見せることができました。これからも地域の安全・安心を守るため、日々精進してまいります。

《檜原村消防団》

 檜原村消防団は髙木弘道団長のもと、団本部と4個分団で構成され、令和4年10月1日現在、総勢171名で組織されております。檜原村は、都内で島しょ部を除き唯一の村で、面積は105.41㎢と都内で3番目に大きく、その93%が山林となっております。年間の出火件数は0~2件程度と少ないですが、一度火災が発生した場合は、山林に火災が延焼することもあります。山林では水利が乏しいため、場合によっては、鎮火まで数日を要することもあります。そのため、山林火災に備え、隔年で山林火災を想定した中継訓練を実施しております。中継訓練では、消防署とも連携し、河川から水利を取り、火点までポンプ車や可搬式ポンプを10台以上連結した放水訓練を実施しております。今後も村民が安心して住み続けられる檜原村を目指して、日々活動を行っていきます。

《東久留米市消防団》

 東久留米市消防団は、団本部及び10個分団、定数224名の団員で構成され、指揮車1台、可搬ポンプ積載車1台、ポンプ車9台を配置し、資機材点検や各種訓練に取り組み、消防力の維持・向上を図るとともに、地域の各種行事等の警戒活動を通じ、地域との繋がりを深めるなど、地域の防災活動に励んでいます。近年はコロナ禍により消防団活動を制限されていましたが徐々に活動を再開し、本年度は、数年振りに集合教育訓練を実施し、遠距離放水訓練やポンプ車操縦訓練を行うことができました。今後も地域の防災リーダーとして、市民の安全・安心のために活動していきます。


わがまちの消防団紹介

《田園調布消防団》第50回東京都消防操法大会優勝

 令和4年11月5日(土) 東京消防庁消防学校(東京都渋谷区西原二丁目51番1号)で開催された、第50回東京都消防操法大会において、田園調布消防団の代表として出場した第8分団が、見事「優勝」を収めました。今回、代表として出場した第8分団は、平成28年に実施された第46回東京都消防操法大会に出場した経験があり、その大会では第3位と好成績であったものの選手全員がこの結果に満足できず、次回、出場権のある令和2年の大会でのリベンジを誓っていました。しかし、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、令和2年の大会は延期、更に令和3年の大会も延期となるなど、この日を迎えるまでの道のりは想像以上に困難で長期にわたるものでしたが、選手を含め選手を支える多くの団員の熱意に変わることなく、日夜訓練を積み重ね、士気、規律、迅速な行動、確実な操作及び消防用機械器具の取扱技術に磨きをかけてきました。待ちに待った大会当日は快晴と天候にも恵まれ、好条件の下に出場した14消防団が日ごろの訓練成果を披露しました。実施順番が最後であった田園調布消防団の選手たちは、自分たちの出番が近づくにつれ緊張感は増してはいきましたが、「やり残したことはない。」と自信に満ちあふれた表情でした。選手が待機線に整列すると、会場の空気は張り詰め、会場内にいるすべての人たちにも緊張が走るのが伝わってきましたが、消防操法が始まると、選手の規律のとれた行動と、大きな掛け声で、先ほどまでとは打って変わった雰囲気へと一転しました。消防操法を終え、6年間やってきたすべてのことを出し切り、「やり切ったぞ。」という選手たちの表情が印象的でした。いよいよ結果発表。田園調布消防団が優勝と発表されると、第8分団長は何度も飛び跳ねて喜び、選手の中には涙を浮かべるものもいました。あの日誓ったリベンジを果たすことができ、夢にまで見た優勝旗を手にして最高の笑顔で大会を終えることができました。次は、東京都消防操法大会2連覇、更には全国消防操法大会出場と新たな目標ができました。田園調布消防団は、これからも地域の防災リーダーとして、地域の安全・安心のため活動していきます。

≪八王子市消防団≫ホームページを活用し情報発信

 八王子市消防団(橋本孝団長)は、団員数1000名を超える都内随一の規模を誇る消防団です。しかし、昭和40年代に近隣町村と合併し現在の市域となった時をピークに、団員減少は続き現在ではピーク時より500人以上も減少してしまいました。八王子市消防団には、消防団の課題を検討する「運営検討委員会」が設けられており、この検討委員会でも様々な課題を突き詰めていくと、団員減少に行きつくことが多々ありました。そこで、特に若い世代の人に、消防団を知ってもらうためにはどうしたらよいか検討した結果、若い世代は紙媒体である新聞や市の広報誌ではなく、SNSをはじめとしたデジタルコンテンツ、特に携帯電話から情報取得しているとの結論に至りました。八王子市にもホームページがあり、消防団の紹介はしていますが、消防団員の生の声を発信した方が効果的であるとの判断から、市が管理するホームページとは別に、消防団員が自ら管理・運営するホームページを立ち上げることになりました。現在では、消防団員の中から有志を募り、プロジェクトチームを編成し、月1回のペースで更新しています。合わせて、最近ではホームページの一つのコンテンツとして八王子市消防団員の専用ページを作り、事務連絡を含め消防団内の情報共有に使用しています。それでも、いざ始めると試行錯誤の連続であり、やればやるほど欲も出てきて、活動の様子の動画をアップしたい、消防団活動の告知をしたいなど、夢は広がっています。

 


とうきょう消防団ニュース No.68(令和4年6月)


地域だより

《麻布消防団》2年ぶりに操法大会を実施
 麻布消防団(石井重和団長)は、コロナ禍のため中止となっていた麻布消防団操法大会を、来賓客等は招かずに署と団のみでの訓練成果確認という審査をしない形で2年ぶりに実施しました。今年度は東京都のポンプ操法大会参加が決定していることもあり、各分団ともこの日に向けた訓練を通じ、改めて団員同士の連携を高め防災力の向上につなげました。

 また、52の大使館がある国際色豊かな麻布では、日頃より大使館職員に向けた防災訓練の普及活動を行っています。防災訓練では、消防団員の英語力を大いに発揮し、外国人への防火防災意識の啓発に努めています。

《清瀬市消防団》
 清瀬市消防団は、団本部と7個分団で構成され、各分団が市内の地区を受持ちながら火災や風水害等の災害に備えています。また、郷土愛の精神に基づき、「自分たちのまちは自分たちで守る」という強い信念の下、地域住民の安全のために昼夜を惜しまず消防活動に励んでいます。本年度は、感染症対策の上、消火活動を行うことを想定しつつ、技術・知識の向上を目指し、活動しております。清瀬市消防団は地域防災の中核として、住民が安心して生活でき、災害に強い清瀬市を目指して地域に貢献していきたいと思います。


わがまちの消防団紹介

《大森消防団》念願の操法大会
 大森消防団(髙井信太郎団長)は、団本部及び8個分団、総勢238名で組織され、地域の安全・安心のめ日夜献身的に励んでいます。コロナ禍により令和元年度の操法大会を最後に、長い間操法大会が中止となり、消防団活動が制限されてきましたが、令和4年6月12日(日)に感染防止の点から規模を縮小し、無観客ですが、操法発表会を実施することができました。審査をせず表彰等は設けないこととしたため、新入団員が2番員、分団長が4番員など、通常の操法大会では見られない選手の人選となり、当日の操法発表会はお祭りのような活気に溢れていました。

《江戸川消防団》
 江戸川消防団は、渡邉辰雄団長のもと、団本部及び10個分団で構成され、令和4年5月1日現在、総勢274名で組織され、地域の安心・安全のため、日夜献身的に消防団活動に励んでいます。当団管内は、荒川、旧江戸川等の河川が流れ、木と緑が豊かな反面、海抜の低い地域がほとんどを占めています。このことから、江戸川区から救命ボートが各分団に配置となっており、救命ボート取扱い訓練など、水災への備えに取組んでいるほか、大規模災害団員制度による人員確保などを行い、災害に備えています。また、町会等の購入を含めると全分団に可搬ポンプ積載車が配置されており、可搬ポンプ積載車による基本操法の訓練も積極的に行っています。

《狛江市消防団》

 狛江市は、東京都下の多摩丘陵の東南端多摩川沿岸に位置し、東は世田谷区、西及び北は調布市、南は多摩川をはさんで神奈川県川崎市に接しています。狛江市の特徴として、市域面積が全国の市の中で2番目に小さく、道が平たんで、基本的には全て徒歩圏内であるというコンパクトさが挙げられます。また、都心からの交通の便が良い上に、多摩川や野川、狛江弁財天池特別緑地保全地区や屋敷林等の「水と緑」が豊かな自然環境を有した約8万3,000人が住む東京のベッドタウンとなっています。狛江市消防団は、昭和23年に狛江村消防団として発足から今年で74年を迎えますが、近年では平成26年に本部付として機能別班、女性班を設立、令和2年にはより柔軟な消防団員の確保・維持を行うため任期を3年から2年にする等、時代に応じた変化を行ってきました。現在、狛江市消防団は大津団長以下102名を本部、本部付及び6個分団で編成し、指揮車1台、人員輸送車1台、ポンプ車6台を配置し、日々、狛江市の安心・安全のために活動をしています。団員は、皆、有事の際に備え、資機材点検や各種訓練に取り組み、消防力の維持・向上を図るともに、地域住民に対する応急手当の普及活動や各種行事等の警戒活動を通じ、地域との繋がりを深めています。さらに狛江市消防団では、さらに大規模な風水害への備えに対しても、大きな役割を担っています。今でも記憶に新しい令和元年東日本台風の浸水被害を受け、排水ポンプ車の運用を消防団が担うこととなりました。令和2年には排水樋管対応訓練に出動を行うとともに、排水ポンプ車が配備された令和3年には現地想定訓練等を実施し、運用体制の構築を図りました。いずれ起こるであろう災害に備えるため、常に気を引き締めて活動しています。狛江市消防団は、狛江市に住む人々が安心して暮らせる安全なまちとなるよう、「自らのまちは自らで守る」の精神に基づき、地域の防災リーダーとして安心・安全のため活動していきます。

《多摩市消防団》

 多摩市消防団は、森久保団長以下、総勢210名の団員が所属しており、コロナ禍においても工夫を凝らしながら活動を行っています。

~多摩市消防団の新たな取組~

・操法大会の会場を市民の目に触れる陸上競技場へ変更、また隔年実施へ変更

・出初式の会場をパルテノン多摩及び多摩中央公園へ変更、また表彰記念品をバッジ・盃からカタログギフトへ変更

 このような取組は、全分団から団歴10年以下の団員を選出し、「消防団活動見直し検討委員会」を発足させ、若い団員の意見を取り入れながら、活動を見直したことによって、実現しました。


とうきょう消防団ニュース No.67(令和4年3月)


地域だより

《尾久消防団》
 尾久消防団(山口大幸団長)は、荒川区の北西部に位置する町屋・東尾久・西尾久地域の「安全・安心」のため、日夜訓練に励み、災害の被害軽減に努めています。
 本年度は、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、消防団行事の一部を中止しましたが、震災時における分団本部運営訓練及び活動訓練を各分団半日単位で3日間実施するなど精力的に活動しています。
 また、4月以降に団独自のホームページ立ち上げようと開設チームを編成、いろいろなアイデアを出しながら、開設に向け奮闘しています。
 皆様、ホームページ開設時は、是非、ご覧いただければと思います。
 これからも、尾久消防団は、地域住民の皆様のご期待に応えるよう団員一同、一致団結して、地域の安全と安心のため、日々精進してまいります。

《金町消防団》コロナ禍における消防団活動
 金町消防団は、臼倉龍太郎団長のもと団本部及び11個分団、総勢388名で組織され、地域の安全・安心のため日夜献身的に消防団活動に励んでいます。
 現在、コロナ禍により消防団活動が制限されている中、マスクの着用や手指消毒、検温の実施等、感染防止対策の徹底を図り活動を実施しています。
 放水訓練は人員を限定して行い、規律訓練はソーシャルディスタンスを確保し、消防署隊との連携訓練は各分団実施時間を調整し行うなど、コロナ禍においても工夫して活動技能の維持向上及び士気高揚を図っています。

 

《東大和市消防団》空飛ぶ頼もしい偵察班~ドローン~
 東大和市には狭山緑地や多摩湖、その周辺には桜などの豊かな自然があります。
 時として甚大な被害をもたらす自然災害の脅威に対応すべく、東大和市消防団では、3機のドローンを保有しています。
 ひとつは東京都から貸与されている大型の高性能タイプ、その他に団所有の小型で小回りが利くタイプがあります。
 今後も東大和市消防団では、時代に即応した組織、装備を整え、練度を高め、そして「地域の防災リーダー」として、市民の皆様の生命財産を守るため努力していきます!

 

 

《青ヶ島村消防団》「我らの島は我らで守る」の言葉を胸に
 青ヶ島は二重式火山でできた世界でも珍しい島で、2014年には米国NGO団体が「見るべき世界の絶景13」の1つに挙げられました。
 人口167人は国内で最も人口の少ない市町村です。
 島へは、八丈島経由のヘリコプターと船でどちらも1日1往復のみ。更にヘリコプターは9席、船の就航率は年間平均約60%と非常にアクセスが困難です。
 このようなヒト、モノを取り巻く厳しい環境の中、青ヶ島村消防団は19名の団員で島の防災活動に励んでおります。
 資源に限りがあるため、島の「できることは自分たちでやる」精神は、消防団にも息づいており「我らの島は我らで守る」が合言葉です。
 近年はe-ラーニングの活用により操作技術、情報等の取得が容易になり、日々団員個々のスキルアップに努めております。

 


わがまちの消防団紹介

丸の内消防団(千葉 太団長)

世界一安全なまち 丸の内をめざして
 丸の内消防団は、日本経済の中心地である大手町・丸の内・有楽町地区を管轄に持ち、千葉 太団長以下副団長5名、団本部と2個分団で構成され、令和2年10月以降充足率100%以上を維持しており、現在の団員数は107名で全員が勤務地団員です。
 団員が勤務している事業所は日本有数の大企業が多く、異業種の団員同士が日頃の消防団活動や視察研修、懇親会などを通じて交流を深めることで、各事業所で取り組んでいる震災対策の情報や防災力向上を図るための自衛消防訓練や応急救護訓練の実施方法などの情報交換で消防団活動に役立つことが多く、入団して良かったとの声が多く聞かれます。
 訓練は丸の内消防署敷地及び管内の都立日比谷公園で、消防操法訓練や規律訓練、放水訓練などを定期的に行って活動技術の維持・向上に努めています。近年は新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、各種訓練や行事の中止を余儀なくされてしまいましたが、感染防止対策としてマスクの着用、手指の消毒、検温の実施などを徹底し、消防団活動を徐々に再開しています。
 今後も団長を中心に管内での皇室行事や東京マラソンなど各種消防特別警戒にしっかり対応するとともに、各団員が勤務する事業所では防災リーダーとして培った防災知識や活動能力を発揮し、自衛消防訓練指導や救命講習指導など、昼夜を問わず大手町・丸の内・有楽町地区の安全・安心のため活動していきます。

国立市消防団(佐伯渡団長)

 国立市消防団は、1967年1月の市制施行に合わせて国立町消防団から改称し、50年以上の長きにわたり、生業の傍ら市民の安心と安全を守るため、地域防災の要として日々活動しています。当初は4個分団での活動でしたが、地域の皆さまのご協力をいただき1984年に2個分団増設したことで、6個分団となりました。また、2008年4月には団本部付女性団員を任命するなど、時代とともに進化を続けております。
現在、国立市消防団は、佐伯渡団長以下126名で活動しています。「文教地区」の指定を受けている市北部と、多摩川をはじめとして緑と自然に恵まれた市南部の二面性を持ち、魅力あふれる市を守るため、市内巡回や地域行事への参加だけでなく、風水害対応訓練や震災対応訓練などを実施し、立川消防署のご協力をいただいて日々訓練に励んでおります。
 国立市は人口76,000人程度で、面積は都内で2番目、全国でも4番目に小さい市です。その特徴から、本団を中心として6つの分団と団本部付女性消防団員の連携が緊密にとられています。
 2年に1度、市内の全6個分団を対象に国立市消防操法審査会を開いていますが、こちらでは分団同士の「競い合い」よりも、「知識と技術の研鑽」に重きを置き、分団の垣根を越えた助け合いと協力を心掛け、お互いの分団が切磋琢磨しながら訓練に取り組んでいます。その成果として、前回出場した平成28年度の第46回東京都消防操法大会では、出場した第三分団の団結力はもとより、国立市消防団全員がスクラムを組んで都大会に挑み、ポンプ車操法の部において優勝を収める事が出来ました。
 昨年は国立市消防団もコロナ禍の影響を受けて、市の操法審査会の中止を余儀なくされましたが、この操法の訓練を通じて得る団結力が火災時の迅速な対応と分団同士の連携など防災力の向上に繋がると信じております。これからも国立市消防団が地域防災の要となるよう努めてまいります。


とうきょう消防団ニュース No.66(令和3年12月)


地域だより

《滝野川消防団》入団促進活動

滝野川消防団は、岡野一也団長以下副団長5名、団本部と8個の分団で構成され、令和3年11月1日現在163名(女性20名)の団員が所属しています。

当団では、新型コロナウイルス感染拡大により入団促進活動が厳しい中、管轄区域内の「やまがた育英会駒込学生会館」に対し、声掛けによる入団促進を図り、大学生4名に入団してもらうことが出来ました。これにより「やまがた育英会駒込学生会館」に対し、特別区の消防団協力事業所表示証の交付がなされました。

今後も大学生等若い世代層への入団促進に取り組み、組織の更なる充実強化と活性化を図り災害に強いまちづくりを推進してまいります。

 

《練馬消防団》東京2020大会に伴う警戒活動について

練馬消防団は、令和3年7月17日(土)、練馬消防署管内にある練馬総合運動公園において、練馬区、杉並区、中野区のオリンピック聖火セレブレーションがそれぞれ開催され、練馬消防署と連携した消防特別警戒を実施しました。

 新型コロナウイルス感染拡大に伴い、日本中をリレーした聖火は公道を走らず、観衆が少ない中でトーチキスを行う形での開催となりましたが、各リレー参加者や見守る家族などが、それぞれの想いを込めながら笑顔で聖火をつなぎ、最終ランナーが聖火皿へ点火するときに歓声があがるなど、練馬の地に聖火が来たことに感慨深い思いを馳せながらの警戒活動となりました。

また、東京2020大会においては、練馬消防署長から管轄区域を越えた応援警戒要請に基づき、深川消防署管内にある有明体操競技場で開催されたオリンピック(体操、新体操、トランポリン)及びパラリンピック(ボッチャ)競技において、計6日間33名の消防団員が警戒活動を行うなど、安全安心な東京2020大会の開催に貢献し、消防総監から団体表彰を受けました。青柳尚毅練馬消防団長は「この経験を糧に、今後も練馬区民の安全安心を守るため、一致団結して消防団活動に邁進します」と決意を新たにしました。

 

《狛江市消防団》大規模な水災に備えて

狛江市消防団では,令和元年10月12日令和元年東日本台風で発生した市内での冠水被害を踏まえ,令和3年12月に水災被害の防止・軽減を目的に排水ポンプ車の配備を行います。この排水ポンプ車は,排水量毎分15㎥のフラッド型水中ポンプ,排水量毎分4㎥のマンホール型水中ポンプの2台を搭載し,被害の状況に応じて使い分けることで,市内に発生する冠水被害に対し,機動力をもって対応することが可能になります。

狛江市消防団は,今後の狛江市の水災対策の要となる排水ポンプ車の運用を担っており,配備に先駆け令和3年5,6月に排水ポンプ車を購入する契約事業者から排水ポンプ車を借用して実施しました。

 

《瑞穂町消防団》消防団活動再開に向けて

瑞穂町消防団は、村田健二団長のもと団本部及び5個分団、総勢170名(条例定数170名)の団員で構成され地域の防災活動に励んでいます。

近年、多様化する消防団員の役割のニーズに応えるため、女性消防団員の確保に動き、現在は、女性団員10名が女性ならではの視点による安全・安心のまちづくりを目指し広報活動等で活躍しています。

これまでは、新型コロナウイルス感染症拡大防止により消防団活動の自粛が余儀なくされておりましたが明るい兆しが見えつつある昨今、徐々にではありますが引き続き感染予防対策を徹底し、住民に信頼される地域防災の中心組織として、団員一同一丸となって活動していきます。

 

 

 

 

 

 

 

広報活動等で活躍する女性消防団員

感染予防対策をして実施した上級救命取得講習

隔年で実施しているポンプ操法大会

出初式でのカラー放水


わがまちの消防団紹介

尾久消防団(山口大幸団長)

コロナ禍における消防団活動

尾久消防団は、昭和37年7月1日に設立し、今年で60周年を迎えました。現在、山口大幸団長のもと団本部及び6分団の総勢173名(令和3年11月1日現在)で活動しています。女性団員も約3割の49名と多く、ポンプ操法等ハードな訓練にも積極的に参加し活躍しています。

管轄区域は荒川区の北西側で、古くは静かな農村地帯でありました。現在はサービス業、金融業、印刷業が増加しており、建物もマンション等の高層建物が増加していますが、管轄区域建物全体の約4割が木造・防火造建物で、工場(作業所)併用住宅等が多くあります。また、狭隘道路が多く非常に延焼危険の高い地域となっており、平成30年2月に発表された「地震に関する地域危険度測定調査(第8回)」においては町屋四丁目の第1位を筆頭に総合危険度上位100町丁目の中に管轄区域の9町丁目が該当しています。

近年は新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、様々な消防団活動や行事を中止していましたが、緊急事態宣言が解除されたことから、感染対策としてマスクの着用、手指の消毒、検温の実施等の徹底を図りながら消防団活動を徐々に再開してきました。久しぶりに消防団活動に参加した団員からは「しばらく消防団活動を行っていなかったので、活動が再開できて良かった。」という声をいただきました。

今後も感染対策の徹底を図りながら「地域防災の要」として地域住民の期待に応えられるよう活動していきたいと思います。

神津島村消防団(土谷清春団長)

当消防団は東京より178㎞、伊豆下田より54㎞で伊豆諸島の中間に位置する面積約18.58㎢の神津島を行政区域とします。

神津島村消防団の沿革については非常組、消防組、警防団と江戸時代より名称を変えながら引き継がれ、昭和22年に神津島村消防団と改名し現在に至り、現在消防団員数170名(2021年4月時点)で活動しています。

 神津島村における災害の危険は主に火災、台風、集中豪雨、地震、津波、水難事故です。これらの災害に対応するため東京都消防訓練所教官による一般団員を対象とした普通教育訓練及び消防団幹部を対象に基礎的管理・指導能力の向上を図るための訓練を春季・秋季の年2回の訓練、消防施設の器具点検を年3回、冬季における夜警活動を行っております。

 神津島村消防団は、先代から受け継がれてきた自存自衛の精神に則り消防団活動に努めていきます。

 


とうきょう消防団ニュース No.65(令和3年6月)


地域だより

《世田谷消防団》地域を守る世田谷消防団

 世田谷消防団は、東京都特別区内で最多の18分団と614名(令和3年4月1日現在定員700名)の消防団であるとともに、女性消防団員が140名以上所属する活気のある都内最大の消防団です。

 年間の活動では、消防団三大行事をはじめ大規模災害に対する総合教育訓練や新入団員教養及び女性消防団員活動訓練など、団員の立場による個別訓練も実施しています。

 また、新型コロナウイルス感染拡大による消防団活動自粛の中でも、感染防止に配意しながら入団促進等の消防団活動を継続した活動実績が評価され、令和元年及び令和2年度と2年連続で総務大臣感謝状を授賞しました。

 今後も、今以上に地域住民から信頼され、頼りにされる消防団を目指し、消防団活動に励んでいきます。

 

《四谷消防団》「東京オリンピック・パラリンピックに向けて」

 東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会のメインスタジアムとなる国立競技場を管内に擁する四谷消防団では、大会の成功に向け、国立競技場で行われる消防演習や各種大規模イベントの警戒に署員・団員一丸となり取り組んでいます。

 また、令和3年3月、国立競技場近くにに新築された分団本部施設は、平屋建てで使い勝手の良い待機室、女性用更衣スペース等を備え、東京2020大会における警戒の拠点として、大いに活躍が期待されています。

 ソーシャルディスタンスを保ちながらも、消防署との連携は密にして警戒活動等を行い、安全で安心な大会となるよう努めてまいります。

《国立市消防団》コロナ禍での活動

 国立市消防団は、定員126名で、消防団本部(団長、副団長)と本部付女性団員、市内6個分団(分団長、副分団長、班長、団員)で構成されています。

 令和2年度においては、新型コロナウイルスの影響で思うように活動が出来ない状況が続いておりましたが、令和2年9月には感染予防対策を施し、風水害時に行う活動の基礎を学ぶことを目的に初の試みとなる風水害対応訓練を実施しました。

 今後もいつ発生するか分からない災害に備えるために訓練を重ね、消防団員の技術向上に努めて参ります。

 

《日野市消防団》令和2年度 秋の火災予防運動「一斉広報活動」を実施

 日野市消防団では、令和2年11月14日に火災予防意識の一層の普及を図ることを目的とし、秋の火災予防運動「一斉広報活動」を実施しました。

 この活動は平成30年から始まったもので、日野市消防団車両全25台を3つのエリアに分け、市内を各隊が車列を組んで広報活動を行うものです。

 当日は、市民の皆様のご理解、また高幡不動尊のご協力を頂き、広報活動を実施出来ました。

 また、多くののお子さんから手を振ってもらい、日野市消防団としても大きな励みになりました。

 日野市消防団は、今後も市民の安全・安心を守るために活動していきます。


わがまちの消防団紹介

志村消防団(山口彦市団長)

~赤塚氷川神社「田遊び祭」志村消防団による消防警戒~

 東京都板橋区の西側に位置する赤塚氷川神社では、毎年2月10日に「赤塚氷川神社田遊び」と言う神事が執り行われます。

 この神事は、氏子の間では500~600年前から伝わったもので、今も昔も変わらず五穀豊穣、子孫繁栄を祈願することで継承されており、平成22年には板橋区の無形民俗文化財にも指定されております。

 「田遊び」とは稲作の季節を前に、五穀豊穣を祈る「予祝」の意味で、これを夜に行うのはかつて秘事であり、種まきから収穫に至る稲作の一連の作業を、所作と唱え言葉で再現して行きますが、赤塚氷川神社の「田遊び祭」では、拝殿において神事が行われ、その後に、社務所に移り直会となります。

 神事の一部には、境内中央に柱が立てられ、その周囲に正月飾りやだるまなどが積み上げられたもの、これを「オカガリ」と言い、この「オカガリ」に点火され、その周りを先導、宮司、役員(総代)、太皷、獅子、氏子の一行が太鼓を打ち鳴らしながら周るという簡略化されたものとなっています。

 ここで大活躍をしているのが、志村消防団第九分団であります。周囲の建物への延焼を防ぐために神事前に、周囲建物や樹木へ入念な放水を行い、「オカガリ」に点火された後も万全な警戒を実施しております。

 地域の歴史ある神事の継承にも、消防団が大きくかかわっており、神社及びその周辺における火災予防と参加者の安全確保に重要な任務を負っております。地域の方々の信頼も厚く、やはり、地域の安心安全には欠かせない消防団であることが分かります。

 志村消防団管内には、「徳丸北野神社」「赤塚諏訪神社」でも田遊びが継承されており、この神事にも地域の消防団が大きな役割を担っております。

国分寺市消防団(水村栄一団長)

 国分寺市は,東京都の中心に位置し,東は小金井市,南は府中市と国立市,西は立川市,北は小平市に接しています。

 大部分は武蔵野段丘上のほぼ平坦地です。段丘の南端は急激に下降して国分寺崖線をなし,立川段丘に連なります。この崖線のすぐ下を流れているのが野川です。崖は昔から「はけ」と呼ばれはけ下の各所から豊かな湧水が野川に注いでいます。

 国分寺市はその名のとおり,聖武天皇が諸国に国分寺を建立するよう命じ,武蔵国分寺を創建しました。関連する遺跡は歴史的にも重要なことから大正11年に国史跡「武蔵国分寺跡」に指定されています。現在でも多くの文化財が市内に有されています。

 明治28年12月国分寺村消防組を部落単位により部を持って組編成し,定数271名で発足しました。昭和15年2月に町制施行に伴い,国分寺町警防団と改名,昭和21年4月国分寺町消防団に改名し10個分団340名の定数としましたが,昭和30年4月には,消防車の機動化により団員を200名に縮小しました。

 消防組発足以来,部落単位で編成され町が維持管理を行っていたため,団員数も多く機動化に乏しい事態を団長が考慮し昭和37年4月1日をもって少数先鋭主義に組織編成改正を行い,6個分団定数93名としました。昭和39年11月市制施行に伴い国分寺市消防団と改名し平成元年本団の強化のため,副団長を1名増員し,消防団定数を94名としました。

 平素よりポンプ運用訓練,消防演習,震災,水防訓練など各種訓練に対して意欲的に取り組み,消防署と連携した訓練に努め,火災予防運動や歳末警戒など消防署と国分寺市と合同で市民への防火防災意識の向上に寄与しております。これらの活動が高く評価され,令和3年に東京消防総監表彰を受賞しました。

 貴重な市内の文化財をはじめ,市民の生命と財産を守るため,地域における防災活動のリーダーとして常日頃から消防防災技術の練磨に励んで参ります。


とうきょう消防団ニュース No.64(令和3年3月の2)


地域だより

《麻布消防団》麻布消防団オリジナルソング「消防団ダゼ!」

 麻布消防団は、今回の春の火災予防運動で、日頃から一緒に地域の防火防災に取組んでいる麻布消防署と協力して、消防団の募集広報を展開しました。
 オリジナルのイメージソング「消防団ダゼ!」では、日ごろの団員の活動をテンポよく紹介し、普段の団員の職業についても取り上げて、地域で色々な仕事に携わっている人たちが、消防団員として頑張っていることをアピールしました。
 「消防団ダゼ!」は、消防団の活動に関心を持ってもらうことが主な目的です。ボサノバ調の楽しいリズムで「ついつい、くちずさんでしまう独特なメロディー」が売りで、春の火災予防運動期間中、六本木の街頭のデジタルサイネージをはじめ麻布十番の商店街内の店舗や、区の共同スペースなどで放映しました。
また、今回連携した麻布消防署のキャラクター「ファイヤードラゴン」と「消防兄さん」をプリントした「消防団員募集」のクリアファイルでも曲にアクセスできるQRコードをプリントして麻布消防団のイメージソングを広めていきます。


 

とうきょう消防団ニュース No.63(令和3年3月)


地域だより

《赤坂消防団》赤坂・青山を世界一安全なまちに

 赤坂消防団(鈴木正光団長)では、災害実態に応じた活動能力の向上を図るために、実戦的な訓練を継続しています。
 令和2年度は、十分な感染防止対策の上で、解体予定建物を活用した破壊訓練、震災時を想定した遠距離放水訓練、新たに配置された水災資器材の取扱訓練等を実施しました。
 特に傾斜地の多い管内特性から水災時には道路冠水や地下への浸水などが想定されるため、フロートロープを用いた住民避難誘導訓練及びフローティングストレーナーによる排水訓練に参加した団員からは「こうした実戦的な訓練を繰り返し、実災害対応に自信をつけていきたい」と頼もしい声が聞かれました。
 なお、赤坂消防団は令和2年度消防総監特別優良表彰・総監旗を授与され、団員全員の士気も更に高揚しています。

 

 

《荏原消防団》FM放送で「消防団員募集」を呼びかけ

   荏原消防団では、1月の消防団員募集月間に際して、地域のFM放送局である「FMしながわ」の協力を得て、番組内で消防団への入団を呼びかける広報活動を実施しました。

 出演した団員は、「『都民の安全・安心を守る』という使命のもと地域に貢献しています。自分と同じ学生にも消防団活動に興味を持って、いざという時のために、人の命を救う技術や、都民の安全・安心を守れる知識を身に着けてもらいたい」と消防団員募集の思いを込め、力強いメッセージを呼びかけました。

《国分寺市消防団》市民の生命と財産を守る

 国分寺市消防団は水村栄一団長のもと,団本部4名,1個分団が定員15名の6個分団で組織され,地域の防災力の要として活動しております。
 今年度は新型コロナウイルスの影響により,各種訓練が実施できない状況下でありましたが,令和2年12月には,感染予防対策を施し,消防署と連携で,総合震災消防訓練を実施し消防技術の向上を図りました。また,国分寺市消防団,第一,第五分団の消防ポンプ車を更新すると共に,各分団に油圧式切断機を配備し,消防力の向上を図りました。

《利島村消防団》
 当消防団は東京より約130㎞、伊豆下田より約37㎞、伊豆大島の南約26㎞に有る人口332人(2021年1月時点)、面積約4.12㎢の利島を行政区域とします。利島村消防団の沿革については、消防組、警防団と戦前戦後名称を変えながら引き継がれ、昭和22年利島村消防団と改称し昭和57年に定員40名として現在に至り、現在消防団員31名(2021年4月時点)で活動しています。
 利島村における災害の危険は主に火災、台風、集中豪雨、地震、津波、水難事故です。これらの災害に対応するため、春季・秋季における年2回の訓練、冬季の夜警活動を行っております。
 「島民の生命・財産は自分たちの手で守る」という、消防組時代から受け継がれてきた郷土愛と自助の精神で消防団活動に努めていきます。

 

 

 


わがまちの消防団紹介

赤羽消防団(大橋英雄団長)
 近年、都市開発により高層ビルやマンション建築が進み、大きく街並みが変化し、住みたい街ランキングの上位に名を連ねる街となった北区赤羽。

 そんな中でも、赤羽駅前には昔から「せんべろの街」として有名な赤羽一番街は健在、酒好きが朝から堂々と飲めるスポットとして賑わってきました。また、オリンピック・パラリンピック等のトップレベルの競技者が同一拠点で、集中的・継続的にトレーニングを行うための施設、ハイパフォーマンススポーツセンター(通称HPSC)があるなど、赤羽には多種多様な特色があります。
 そんな「わがまち」を有する赤羽消防団は7個分団、183名の団員で構成されています。一番の特徴は全団員の28%にあたる、51名の女性団員が在団していることです。

 その中には副団長が1名、分団長が2名、副分団長が4名おり、各自重責を物ともせずイキイキと活動しています。災害対応はもちろんのこと、平常時は地域活動として町会や自治会と協力しながら、住宅用火災警報器の普及促進や一人暮らしの高齢者宅の防火訪問、地域の防災教育や応急手当の普及指導などで女性の視点に立ったきめ細やかな活動を心がけています。地元では、そのような活動がお年寄りや子供に優しい消防団として評判は上々です。     
 また、今年は11月に行われる東京都女性操法大会への出場が決定しており、女性団員一同力を合わせて優勝を目指します。まだまだ新型コロナウイルスの影響で充分に訓練が出来ない状況ですが、いざと言う時に「自分たちの大切な街赤羽を守る」ため今後も地域の皆さんと力を合わせ活動を続けてまいります。
 「わがまち」を守るために赤羽消防団で一緒に活動しませんか。強い心意気を持ったあなたをお待ちしています!

あきる野市消防団(鈴木盛哉団長)
 あきる野市消防団は、鈴木盛哉団長の下、団長以下408名で活動しています。令和2年度は、新型コロナウイルス感染症の影響により通常の活動は出来ませんでしたが、感染対策を図りながら、無線通信訓練、上級救命講習等を行いました。

 この中でも無線通信訓練は、無線機器のデジタル化に伴い、各分団のエリア内において電波状況の悪い場所を把握するとともに、その場所で活動しなければならない場合を想定し対応策を考える訓練となりました。こうして、有事の際に消防団員が迅速かつ正確に活動できるよう備えています。
 また、令和2年度は若手の消防団員が消防団の加入促進について話し合う場を設け、その内容を市広報紙とホームページに掲載しました。団員数の減少は予てより全国的な問題でもありますが、新型コロナウイルス感染症による活動制限で直接的な募集活動が困難な中、非接触型の広報活動が重要になっています。

 あきる野市でも団員数は減少傾向にありますが、消防団の未来のために、若い人の意見も吸上げながら、ソーシャルメディアを活用した団員募集活動をしています。
 令和3年度は、団員にドローン(無人航空機)の操縦訓練を行い、今後災害活用に役立てていく予定です。あきる野市は山間部も多いことから、ドローンの活用により迅速な火災現場の確認や薬などの軽量物資の運搬が可能になります。また、なかなか個人では使用する機会のないドローンの操縦技術を消防団活動の中で身につけられることで、消防団活動の技術的付加価値を高め、先の団員募集のプロモーションにもつながることが期待できます。
 このように、あきる野市消防団では、基本的な消防団員としての技能向上、消防団員の確保、そして新しい技術の活用を行うことで、市民の生命と財産を守っています。

〇無線通信訓練

〇若手消防団員対談


とうきょう消防団ニュース No.62(令和2年12月)


 地域だより

《目黒消防団》目黒を支える学生消防団員

目黒消防団は、田村団長のもと団本部及び12個分団を組織し、現在消防団員424名が地域防災の要として様々な活動を行っています。

管轄区域は目黒区内全域であり、総員107名が「東京医療保険大学」の学生消防団員です。12月にはさらに60名の新入団員が入団します。

東京医療保健大学は、看護師など医療従事者の養成機関であり、震災時には救護活動・消防活動などでの大きな力を発揮すると期待されています。

当消防団には目黒区外の会社勤めの方も多く在籍しているので、日中には学生消防団員の力が必要不可欠となります。

 

≪尾久消防団≫ 地域防災の要として

尾久消防団は、山口大幸団長のもと団本部及び6分団の総勢170名で活動しています。
管轄区域は荒川区の北西側で、建物の約4割が木造・防火造建物で狭隘道路が多く非常に延焼危険の高い地域となっており、平成30年2月に発表された「地震に関する地域危険度測定調査(第8回)」においては町屋四丁目の第1位を筆頭に総合危険度上位100町丁目の中に管内の9町丁目が該当していることから地域防災の要として住民から高い期待を寄せられています。

 

《東村山市消防団》コロナ禍での活動

東村山市消防団は、小島弘明団長のもと団本部及び7個分団、団員116名で組織され、地域の防災リーダーとして幅広い活動を行っております。
今年度はコロナウイルスによる影響で思うように訓練等が実施できない状況が続いておりましたが、マスクの着用、手指の消毒、ソーシャルディスタンスの確保など感染症対策を行ったうえで、10月に全体訓練、11月にチェーンソーが配備されてから初の取扱訓練を実施いたしました。
コロナウイルス感染拡大という状況のなかでも、いつ発生するかわからない災害に対しての訓練を行い、消防団員の技術向上に努めてまいります。

《奥多摩町消防団》

~住みたい 住み続けたい みんなが支える癒しのまち 奥多摩~

奥多摩町消防団は、師岡忠義団長以下、総勢274名の団員で構成され、東京都の約10分の1、 225.53平方kmに及ぶこの奥多摩町の防災のため、日夜努力を続けています。
奥多摩町消防団では、秋の火災予防運動に伴い、令和2年11月1日に全団参加の模擬火災訓練を実施しました。この訓練は団員の士気高揚を図り、迅速な行動力を養うとともに、分団を越えた連携活動を目的としています。

訓練は、日曜日の午前8時00分の山林火災を想定して、奥多摩消防署と消防団との連携及び長距離送水の機関運用時の連絡、情報の収集訓練、団員の安全管理、山林火災対応への知識習得をおこないました。また、現場指揮本部の指揮の下、自然水利を有効に活用し、約1.3kmの長距離と高低差を考慮した送水を行い、効果的な消火活動を実施しました。


わがまちの消防団紹介

四谷消防団(加古三椎団長)

四谷消防団は、昭和22年11月1日に創立し、発団73年となりました。戦後の混乱期から始まり、復興期や高度経済成長期など幾多の時代を経てきた長い歴史を持つ消防団の一つです。

加古団長以下76人、団本部及び3個分団で組織され、地域の安全確保と防火防災のために、昼夜を問わず災害活動に尽力し、また防災訓練の指導等で高い評価を受けています。
四谷消防団の管内は、大繁華街や新宿ゴールデン街など古き良き文化の残る飲食街等の大勢の人でにぎわう新宿地区、路地を一歩入ると道路が狭隘し、地形の高低差による傾斜地が多く、木造住宅等が密集する四谷地区、そして東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会のメインスタジアムである国立競技場、様々な大規模イベントが行われる神宮外苑地区に大別され、消防活動上の困難性も高い地域です。
四谷消防団の主な活動を紹介します。神宮外苑地区での花火大会や新宿シティハーフマラソン大会等の大規模イベントの警戒出動も多く、住民と接する機会が多いことが特徴的です。また、大都市である新宿区を守るという意識が高く、一人でも多くの住民に安心・安全を届けたい一心で日々訓練に励み、技術、知識の向上に努めています。平成28年4月に発生した新宿ゴールデン街(三光商店街)の火災では、積極的な消防活動を展開し、延焼を阻止した功労として消防総監賞を受賞するなど、実災害においても平素の訓練成果が遺憾なく発揮されました。
また、消防団の活動を支援する四谷消防団後援会が組織され、消防団の資器材の整備及び団員装備の助成、災害活動及び各種警戒並びに諸訓練に対する支援、功労団員に対する記念品の授与などの事業をしており、四谷消防団の運営を支援しています。
来年はいよいよ東京オリンピック・パラリンピック競技大会が開催される予定です。コロナ禍により活動が制限されている状況ですが、感染防止に留意し、地域の安心と安全を確保するため、団員一丸となってより一層の訓練及び指導にあたる決意です。

 

《東村山市消防団》(小島広明団長)

東村山市消防団の管内である東村山市は、東京都の北西部、武蔵野台地のほぼ中心部にあります。北は狭山丘陵・柳瀬川によって埼玉県所沢市に、東から南東は清瀬市、東久留米市、南は小平市そして西は東大和市に接しています。

市域には私鉄西武各線とJR武蔵野線が縦横に走り、中央には新青梅街道と府中街道が交差しております。

また、市内河川に沿って多くの遺跡が残されており、国宝建造物・正福寺千体地蔵堂を有するなど、歴史的な文化財が多い地域でもあります。
この管内を7つの区域に分け、現在、7個分団116名が火災や風水害等の災害に対応すべく日夜訓練に励み、消防団員として活動しております。

明治27年の勅令で組織された、5組からなる消防組が東村山市消防団の始まりです。 その後、大正2年に15部編成の「東村山消防組」となり、昭和14年「警防団」に改められ、終戦まで続きます。戦後は、昭和22年 東村山町/消防団、15個分団、759名で発足、翌年、1個分団を加え16個分団とり、その後、機動力の充実で縮小統合し、現在の7個分団となりました。

日頃の訓練の成果もあり、令和元年に発生した火災において、住宅が密集している地域で迅速かつ適切に水利部署し、火元の火勢を抑えるだけでなく、近隣家屋への延焼防止を効果的に行うことが高く評価され、東京消防庁消防総監表彰を受賞し、また、令和元年の台風19号において、豪雨と暴風の中、溢水対策や管内の巡視、広報活動などを行い、管内の被害軽減に貢献したことを評価され、水防功労者国土交通大臣表彰を受賞いたしました。

災害に備え、総合水防訓練や総合防災訓練、福祉施設、文化財などにおける消防演習のほか、火災予防のための防火診断での啓発活動や消防ポンプ車で地域を巡回する警戒活動を行い、「自分たちのまちは自分たちで守る」という使命感のもと、地域の守り手として幅広い活動を行ってまいります。

とうきょう消防団ニュース No.61(令和2年6月)


 地域だより

≪品川消防団≫ しなだん君と力を合わせて

品川消防団は、依田茂利団長を筆頭に、現在198名の団員で活動し、管轄区域内は情緒あふれる「東海道品川宿」が存在しています。そんな、品川を守る消防団を広く紹介するため、公認キャラクターを作成し、「品川 だん」と命名、しなだん君と呼んでいます。

しなだん君は、団員とともに訓練指導や、イベント等に出動し広報活動に大きく貢献しています。また、緊急事態宣言の発令を契機に、新たな活動の一環としてSNSを始めました。

今後も、品川消防団は一致団結し、品川消防署と連携を図り、しなだん君とともに新旧入り混じったこの町並みの安全・安心を守ってまいります。

 

≪王子消防団≫ 地域の安心・安全のために

王子消防団は、昭和22年10月、それまでの王子警防団と赤羽警防団が一体となり誕生しました。現在は、榎本団長のもと団本部及び8個分団を組織し、団員186名が地域防災の要として様々な活動を行っています。

王子消防団の管轄区域は、高層住宅や住宅街が広がる街であり、多くの住民が暮らしています。そのため、災害時に自助・共助のリーダー的存在として重要な役目を果たしています。

特に震災対策に力を入れており、団本部運営をはじめ各分団における初動処置、実動による訓練を重ね、震災活動能力の向上を図っています。

 

≪小平市消防団≫ 小平市消防団の新体制がスタート

小平市消防団(筋野明団長)は、総勢151名、団本部及び9個分団で組織され、消防ポンプ車9台、可搬ポンプ積載車1台及び指揮車1台が配備されています。

近年、消防団の活動は、従来からの消火・警防活動のほか、防火指導や予防啓発活動等、地域の防災リーダーとしての役割が益々求められております。
これに伴い、小平市消防団では、本年4月1日から、消防署と連携をした火災予防広報及び応急救護の普及指導や、消防団活動について地域住民へのPR等といったソフト面の職務に特化した団員を新たに採用することとし、女性消防団員が3名採用されました。
これからも、地域住民にとって顔の見える身近な防災機関の特色を活かし、より一層の防火・防災に対する普及啓発や指導などを積極的に行い、地域の安全・安心を守るため、日々の活動に精進してまいります。

 

 

 

≪南多摩支部≫ 東京都消防操法大会で上位獲得!

南多摩支部(吉川和男支部長)は、町田市、八王子市、日野市、多摩市、稲城市の5市の消防団で構成されており、令和2年度から町田市消防団長が支部長となり、5団協力のもと、切磋琢磨しながら活動しています。

さる令和元年11月16日(土)に開催された第49回東京都消防操法大会に、南多摩支部の代表として日野市と町田市が出場しました。全国大会の出場権がかかる中、互いに日頃からの厳しい訓練の成果を発揮し、優勝、準優勝を日野市と町田市が獲得し、南多摩支部の操法の技術の高さを証明することができました。


わがまちの消防団紹介

≪成城消防団≫(下山清人団長)

成城消防団は、世田谷区西部に位置し特別区最西端の消防団です。担当区域は、南北に細長く、交通網として東西に京王線と小田急線の2鉄道路線、南北に主要道路として環状八号線が走っています。「成城」と聞くと閑静な住宅街を思い浮かべるかと思いますが、多くの歴史ある神社・仏閣をはじめ、緑多い公園や学校、商店街を中心とした昔ながらの住宅地など多種多様な街並みを持っています。

そうした中、災害対応以外でも祭礼の警戒など地域に密着した活動を行う成城消防団と地元住民との信頼関係は非常に強いものとなっています。それを表すかのように、成城消防団で運用している13台の可搬ポンプ積載車のうち9台が地元の町会や商店会から寄贈していただいているものです。

このような地元に根差した活動を行う成城消防団は、昨年10月1日付けで消防団員の定員充足率100%を達成し、東京消防庁消防総監賞と世田谷区長賞を受賞し、その後も現在に至るまで充足率100%以上を維持しています。

在職している消防団員の多くは地元出身の居住地団員ですが、団本部には担当区域内にある「日本女子体育大学」の女子学生団員が21名在籍しています。団本部に在籍していることから、主な活動は防火防災思想の啓発や消防団員募集広報、成城消防団主要行事の支援などですが、年に1回行われる大学の自衛消防訓練では活動服を身につけ先頭に立って在学生を指導しています。

彼女達は、日本女子体育大学のライフセービング部に所属し、人のためになりたい、在学中だけでも地元のためになりたいという志を持って成城消防団に入団しました。その志は、部活動の中でも代々受け継がれ、毎年新たな後輩消防団員が誕生しています。

まもなく発団65周年を迎えますが、受け継がれる歴史のなかに若い風も吹き込みつつ、今後も時代の変化とともに成城消防団は発展してまいります。

消防団充足率100%達成に伴う消防総監賞受賞

日本女子体育大学学生団員による消防団員募集広報

 

≪町田市消防団≫(吉川和男団長)

町田市消防団は、消防団本部の下に5個分団36個部という組織構成で、定員数は660名、現在の団員数は548名です。装備は消防ポンプ車(可搬ポンプ同時積載型)36台、照明電源車5台、資機材運搬車1台です。組織強化、企画管理、教育訓練、装備予防の4つの会議制度を持ち、毎月定例で会議を開催しています。

今年度の町田市消防団と町田市の取り組みについて、その一部を紹介いたします。

まず一点目は、団幹部に対して団長からの指示で、①消防団員を確保するために、②団員としての誇りと自覚をもたせるために、③地域防災力を向上させるための地域との連携、④楽しく魅力ある消防団にするために、という4つの課題を解決するための方策について検討していることです。

二点目は、団員としての使命を果たすために必要な健康管理として、食事をしっかりと摂り、適度な運動を行い、充分な睡眠時間を確保し体力・免疫力を高める取り組みを呼びかけていることです。

三点目は、団員は地域防災力の要であり、非常勤の特別職地方公務員であるという自覚と誇りを持ち、毎月の器具点検を丁寧・確実に行い、火災や災害時には速やかに出場できるよう徹底していることです。

四点目は、自己研鑽についてです。今は大規模な訓練ができないため「東京消防団e-ラーニングシステム」等を活用し、いつでも、どこにいても自学自習を心がけています。

五点目は、関係機関と速やかに連携し対応できる体制を作っていることです。団員の参集の連絡手段としては、一斉メール配信システムを利用しており、また災害現場ではIP無線を活用することで、情報の収集や指揮命令を行っています。

このコロナ禍という特別な状況下において、梅雨から秋にかけての風水害が想定される時期には、感染症のリスクが大きい中で、避難施設を開設しなければならないことが想定されます。消防団では、崖地や浸水想定区域にお住いの方以外は避難施設を利用せず、親戚や友人宅への避難という方法もあるということを、町内会・自治会に周知しています。

最後になりますが、団員は「自分たちの町は自分たちが守る」という消防団魂を、先輩から受け継ぎ頑張っています。団員は本業を持ちながら、休日・夜間等の時間に消防団員として活動しています。入団ご希望の方は、是非とも市町村や消防署の窓口へご連絡いただきたくお願い申し上げます。

 

とうきょう消防団ニュース No.60(令和2年3月)


 地域だより

≪池袋消防団≫ 新成人の消防団員が消防団員募集活動を実施

― 豊島消防団・池袋消防団が合同で団員充足率向上を目指して ―

令和2年1月13日、豊島区立芸術文化劇場において豊島区成人式が挙行され、池袋消防団、豊島消防団総勢10名が合同で消防団員募集活動を行いました。池袋消防団からは、新成人となる久保団員が振袖を身にまとい募集活動に参加しました。

今回の募集活動では、豊島消防団長と池袋消防団長から新成人へのお祝いメッセージを記載したオリジナルのリーフレットを作成し、優美で華やかな振袖と凛々しくフレッシュなスーツ姿の新成人の方々に配布し、成人を祝福するとともに、消防団員の募集を呼びかけました。また併せて、特別区学生消防団認証制度についてのパンフレット等を配布し、消防団の活動についてPRを行いました。

 

≪池袋消防団≫令和2年池袋消防団始式

令和2年1月19日(日)池袋消防署8階において、高野豊島区長をはじめ多数のご来賓の方々の列席のもと、令和2年池袋消防団始式が盛大に開催され、多くの消防団員が消防総監賞をはじめとする数々の賞を受賞しました。

新入団員を代表し、女性新入団員が決意表明を読み上げ、女性消防団員の力強い姿を地域の方々に披露しました。

ご来賓の皆様から、「池袋消防団員の士気あふれるお姿に接し、その存在を改めて頼もしく感じている。」とのお言葉があり、参加した団員からは、「身の引き締まる思いです。消防団に寄せられている期待に応えられるよう、精一杯努めたいです。」との言葉がありました。

 

≪石神井消防団≫「ONE TEAMで我がまちの安全・安心を!」

石神井消防団は、練馬区西部の特別区消防団のなかでは3番目に広い区域を管轄し、10個分団、290名の団員で構成されています。

主な活動は、団本部員を対象とした震災図上訓練や、埼玉県との都県境で大規模な火災が発生したことを想定した、隣接消防団との連携訓練など、実戦的な訓練を推進しています。また、若い団員が中心となり、消防団の魅力を分かりやすく伝えることをモットーに団員募集活動も積極的に展開しています。

石神井消防団は、東京2020大会に向け、消防団長を中心にONE TEAMで我がまちの安全・安心を実現していきます!

 

≪第七方面支部≫令和元年度消防団幹部研修会を実施

第七方面支部(安食浩一郎支部長・城東消防団長)では、令和2年2月11日(火)に墨田区曳舟文化センターにおいて、令和元年度消防団幹部研修会を実施しました。

講師に、東京大学教授で中央防災会議委員でもある加藤孝明氏を迎え、演題は「地域で大規模水害に備える心得」と題しまして、水害対策について講演をしていただきました。

第七方面支部区域は、江戸川、隅田川、中川及び荒川に挟まれ、南は東京湾に面しているため、台風及び豪雨等により水害も多く発生する区域であります。

昨年は台風15号及び19号の上陸により各地域において、大きな被害を経験しました。各消防団の団員は、貴重な講義を熱心に聴講し、内容をメモするなど今後の消防団活動に活かし、地域の皆様の安全で安心な暮らしを守るため、日々努力しています。

 

≪小金井市消防団≫ 武蔵小金井駅前で出初式を挙行!!

小金井市消防団は団本部及び5個分団で構成され、70名(定員83名)で活動をしています。火災現場における消火活動だけでなく、巡行警戒や祭礼警備、また水防訓練(5月)や市総合防災訓練(11月)では市民の防災意識向上に努めています。

令和2年1月12日(日)に小金井市消防団出初式を挙行しました。中央線沿線の武蔵小金井駅南口交通広場で大々的に行い、多くの方々が見に来てくださいました。駅前での開催は平成25年から8回目を迎え、規律統制のある部隊操練や一斉放水等を披露しています。

 

≪大島町消防団≫

大島町消防団は、昭和30年に6分団610名にて発足。分団独立や人口減少などに伴い現在は団本部以下8分団定員414名、現員263名で活動しております。

古くは昭和40年の大島大火、昭和61年に三原山噴火、記憶に新しいところでは平成25年の伊豆大島土砂災害など数多くの災害を経験しております。

当町は離島であるがゆえ、常備消防の数も少なく、有事の際の消防力を担う部分では我々消防団という組織が果たす役割は都内地域に比べ、より多大なものになると考えており、「島民の生命・身体・財産は自分たちの手で守る」という強い志と郷土愛を持って、日頃から消防団活動に努めております。

 


わがまちの消防団紹介

≪矢口消防団≫(金岡辰興団長)

矢口消防団は、昭和48年4月1日、蒲田消防団から分離独立し発団47年となりました。

金岡団長以下208名、団本部及び7個分団で組織され、日々活動し、訓練に励んでいます。その成果が発揮され、令和元年11月に開催された第49回東京都消防操法大会に第二方面支部の代表として出場し、準優勝という輝かしい成績を収めることができました。

管内は、東京都23区の最南端にあたる大田区の南部に位置し、南西部に多摩川が流れています。毎年8月15日には、多摩川河川敷において、大田区平和都市宣言記念事業「花火の祭典」が開催され、警戒活動を実施しています。

管内特性は、金属加工業等の中小工場や危険物等を扱う作業所が一般住宅と混在した地域であり、西蒲田地区及び西六郷地区の一部は、木造・防火造住宅が密集し道路も狭隘であることから、首都直下地震発生時には、火災の拡大危険が高い地域となっています。

このような状況から、年間を通じて管内39の町会・自治会の市民消火隊及びミニポンプ隊の操法指導及び防火防災訓練を積極的に行い、地域住民と一体となった地域防災力の向上に努めています。

また、消防団活動技術の向上を図ることを目的として複数分団による放水訓練を多摩川河川敷で行うとともに、消防署隊と連携した消防活動訓練を実施しています。

さらに、救命講習や命の尊さ講座などに多くの応急手当指導員及び普及員が指導にあたるとともに、将来の防災リーダーを育成する総合防災教育では、分団員が可搬ポンプを持参し、小学校の社会科の授業において、消防団活動の紹介や可搬ポンプによる放水体験を行うなど、地域に密着した活動を展開しています。

今年はいよいよ東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会が開催されます。地域の安心と安全を確保するため、団員が一丸となって、より一層の訓練及び指導にあたる決意です。

 

≪昭島市消防団≫(小山雅生団長)

昭島市は東京都で7番目の市として誕生しました。都心から西に約35km、東京都のほぼ中央に位置し、面積は17.34㎞²、人口は11万人を超え、多摩地区の中核的な都市として発展をしています。また、昭島市は、地下水100%の豊かな水と緑に恵まれたまちとして、東京都の区市町村において唯一、深層地下水のみを水道水源としています。

昭島市消防団は小山雅生団長のもと、団員83名(女性団員6名)が地域防災リーダーの担い手として、地域主催の防災訓練等に積極的に参加をしています。

東日本大震災発災以降、住民の防災意識が高まり、震災時における初期消火が改めて重要視されています。昭島市においても「自助・共助・公助」の観点から、市から各自主防災組織へスタンドパイプを貸与しています。スタンドパイプの取扱い方法や安全管理などについて、消防団へ指導の協力要請が増加するとともに、地域と密着した連携訓練も実施され、団員からは、「地域住民と繋がりができる」と喜ばしい声が上がっています。

また、最近では、小学校の授業の一環として団員が特別講師として授業に参加し、消防団活動や消防ポンプ車について説明を行うなど活動の場も広がり、地域防災リーダーとして消防団員の役割がますます重要となってきました。

これからも小山消防団長を中心に、地域の安全・安心を守るため日々訓練を重ねるとともに、教養を深め、消防団員が地域防災リーダーとして役割を果たすためにも、地域に密着した活動をしていきたいと思います。

 


とうきょう消防団ニュース No.59(令和2年1月)


 地域だより

≪池袋消防団≫ 豊島区の安全・安心を守るために ~豊島消防団と池袋消防団で合同訓練~

池袋消防団では、令和元年12月1日(日)に第五消防方面訓練場において、豊島消防団との合同訓練を実施しました。

当日は未経験者を中心に、池袋消防団員58名、豊島消防団員34名が参加し、資器材取扱い訓練及び地震発生直後に火災が発生した場面を想定した総合訓練を実施しました。

資器材の取扱い訓練では、訓練指導時に徹底されている「放水中は何があっても筒先を離さない」を展示し、実際に筒先を手離した場面を見ることにより、非常に危険が伴う行為であることを再確認しました。

総合訓練では、地震発生直後に住宅1階から出火し、木密狭隘区域で可搬ポンプ3台を中継した実災害に対応した訓練想定とし、1回目は池袋消防団による現場指揮本部からによる各分団を指揮した消防活動を行い、2回目は豊島消防団が同内容で訓練を実施しました。

この訓練を通じ、同じ豊島区の安全・安心を守る仲間として両団が連携を深め合い、お互いの顔が見える関係を築くことができました。

 

とうきょう消防団ニュース No.58(令和元年12月)


 地域だより

≪麻布消防団≫ 国際色豊かな「安全・安心なまち 麻布」

私たちの街は起伏に富んだ地形にあり、江戸時代に由来をもつ坂が51か所もあります。

また、超高層ビル群や52の大使館が存在し、外国人居住者が人口の約13%を占めるなど国際色豊かな繁華街が在る一方、木造、防火造の家屋が密集しており、新旧が混在する複雑な構造で防火防災への取組みが急務となっています。

麻布消防団は麻布消防署や各関係機関と連携し「安全・安心なまち 麻布」をスローガンに地域の防災力の要として活動するとともに、防火防災訓練などのイベントを通して地域住民の防火防災意識の啓発に努めていきます。

(麻布消防団長 長谷川 敬一)

 

 

≪中野消防団≫中野防災みこし

昭和22年に中野消防団が結成され、中野区の概ね早稲田通りから南側を受持ち区域としており、団本部及び8個分団で組織されています。
中野には中野防災みこしというものがあります。この防災みこしが誕生したのは昭和59年で、当時の中野消防署長と予防課長が「署と団、防災を願うひとつの気持ちを形にしよう」という提案から始まり、これに賛同した中野消防団の方々が協力し合い自らの手で制作しました。

毎年夏祭りに中野の街を練り歩き、防災広報を実施しております。これからも災害のない街を目指し、地域の方々と交流を深め、地域住民の防災意識の向上に、日々邁進していきます

 

≪調布市消防団≫調布の消防団

調布市消防団(小津浩彦団長)は、総勢304名、団本部及び15個分団で組織されています。

調布市は東京都のほぼ中央、多摩地区の南東部に位置し北に武蔵野の面影を残す深大寺の森、南にゆるやかに流れる多摩川など、豊かな自然に恵まれています。

また,今年は,ラグビーワールドカップ2019日本大会の開会式及び試合会場となったほか,来年は,東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の会場市となることから,これまで以上に調布消防署等関係機関と連携し,火災などの災害対応、各種の訓練や警戒活動を行うなど,「郷土愛護」の精神のもと,より地域に根差した消防団を目指します。

 

≪青梅市消防団≫火災予防啓発活動について

青梅市消防団(団長 川鍋重美)では、地域に対する予防活動の一環として、秋の火災予防運動期間から春の火災予防運動期間の最終日までの間に、各分団管内において、火災予防啓発戸別訪問を実施しています。

この戸別訪問は、火災による被害を減らすことを目的に、高齢者で構成される世帯を対象に、火災予防啓発やチラシの配布など行っています。
また、秋の火災予防週間の期間に、青梅消防署が行う、防火防災診断にも協力をしています。

今後も、このような予防活動を続け、市内の火災予防につなげていきたいと考えています。


わがまちの消防団紹介

≪臨港消防団≫(山野井充団長)

臨港消防団(山野井 充団長)は中央区の佃、月島、勝どき、晴海、豊海町を担当しており4個分団75名で組織され、可搬ポンプ積載車2台、可搬ポンプ4台が配備されています。臨港消防団は、地域を災害から守るため実災害を想定した訓練を定期的に実施しており、昨年はその訓練成果を発揮し東京都消防団操法大会では、準優勝という成績を収めることができました。

管内は、大部分が明治時代に埋め立てにより造成された人工島で、起伏がほとんどない平坦地で、河川、運河、海により分断されており、各地域への往来は橋梁等により分断されている状況にあります。

建物状況としては、都心部に近接していることから職住近接の都市型居住ゾーンの形成を目指し、再開発事業等が進められ各地区で高層共同住宅が林立する一方で、関東大震災直後に建築された木造2階長屋形態の住宅密集地域が多く残存しています。

晴海地区、中央防波堤地区では、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会に伴う選手村及び競技施設が建設されています。臨港消防団には、特殊技能団員として英会話に長けた団員や現役看護師も在籍しており、東京2020大会時にはその活躍が期待されています。

また、女性も活躍できる社会に追随し、臨港消防団も令和元年6月に女性団員による『臨港消防団女子隊』を結成し、家庭での防火・防災の推進や団員募集活動を防災訓練等において実施し、魅力ある女性団員をアピールした活動を展開しています。

臨港消防団は地域の防災リーダーの要として日々活躍しており、その活躍のフィールドは多岐にわたります。月島草市、節分会、盆踊り等の地域の催し物行事において、活動支援、警戒等で積極的に参加するとともに、総合防災教育においては児童、生徒の防災行動力の向上及び地域の防災の担い手の育成に貢献するなど、消防団員が地域の防災リーダーとして地域住民に深く関わり、消防団活動への理解を深め、地域住民との良好な関係を構築しています。

 

≪式根島消防団≫(宮川乗太郎団長)

式根島消防団の発足は明治40年に遡ります。当時の式根島の人口は280人ほどでしたが、若者たちの有志により編成された「消防組」が島の消防組織の起源です。
今日の組織になったのは終戦後の昭和22年。消防組織法の発令に伴い名称を「式根島消防団」に改め、自治体行政(新島村)の指揮下に入りました。
現組織は、本部及び三個分団で構成され、島の防火防災活動の中枢として、日々活動しています。原稿執筆時の団員数は条例定数80名に対して45名、島の人口は530人です。
式根島は行政上新島の属島になりますが、本土はもとより新島とも海で隔てられているため、有事の際には孤立してしまう恐れがあり、自らの力でいかなる状況にも対応できる能力が求められています。そのための訓練として、ポンプ操法訓練を筆頭に、海難救助訓練、救命救急訓練、無線運用訓練、避難訓練など多岐に渡る訓練に取り組んでいます。
また島の風土や産業に合わせ、夏期観光シーズンには夜間パトロールを、冬の季節風が吹く頃には住民を対象とした消火器消火栓訓練や夜警など、地域・気候に根差した活動も継続しています。
特に、本年は台風15号及び台風19号において、島内で甚大な被害が発生しました。台風15号においては、住家被害も大きく、(全壊4軒、半壊2軒)停電により水道も断水となりました。そのため生活用水の配布と高齢者世帯も多いことから、ガレキ撤去が困難な世帯の復旧作業支援を行いました。この閉鎖された地域の中で、有事の際には「島民の生命財産は自分たち自身で守る」という、消防組の時代から延々と受け継がれてきた郷土愛と自助の精神が、今の若者にも深く根付いているからにほかならず、これからも守っていくべき島の宝です。
これからも、地域住民にとって頼もしい存在でありつつ、島の安全・安心を守るため、消防活動に邁進してまいります。

 


とうきょう消防団ニュース No.57(令和元年6月)


                               地域だより

≪上野消防団≫ 消防体験フェアにおいて消防団募集トークショーを実施

上野消防団は、平成31年3月2日(土)上野恩賜公園噴水広場において、上野消防署主催の消防体験フェアのイベントで、消防団募集トークショー「消防団員ってなぁに?」を実施しました。

このトークショーは、消防団員が企画立案したもので立ち見になるほどの盛況ぶりでした。小林副分団長の司会のもと、参加した5名の団員からは、職業、入団のきっかけや地域防災の要となって地域に貢献することのやりがいなどを生の声で伝えていました。

 

≪城東消防団・深川消防団≫ 令和元年度水防訓練を実施

城東消防団(安食浩一郎団長)及び深川消防団(平山敏夫団長)は、令和元年6月1日(土)荒川の河川敷において、令和元年度江東区・第七消防方面合同の水防訓練を実施しました。

訓練は、台風の接近に伴う豪雨により河川からの越水危険が高まったことを想定し、江東区、消防隊、消防団、関係機関(国土交通省荒川下流河川事務所・東京都下水道局)及び住民等(町会・自治会・災害時支援ボランティア)が連携した合同訓練を実施しました。

城東消防団は現場指揮本部及びマンホール噴出防止工法、深川消防団は鋼板防護工法及び鋼板釜つき工法をそれぞれ担当し、消防隊と連携した実践的な訓練を実施後、最後に各工法を見学し、訓練を終了しました。

城東及び深川の消防団が管轄する江東区は、西を隅田川、東を中川及び荒川に挟まれ、南は東京湾に面しているため、台風及び豪雨等により水害も多く発生する区域であることから、各消防団は、「自分たちの街は、自分たちで守る」という郷土愛の精神をモットーに地域の皆様の安全で安心な暮らしを築くため、日々の消防団活動に全力で取り組んでいます。

 

昭島市消防団≫ 地域防災リーダーとしての消防団

昭島市消防団(小山雅生団長)では、地域防災リーダーの担い手として、地域主催の防災訓練等に積極的に参加をしています。

震災時における初期消火の重要性が認識され、平成25年度より市から各自主防災組織へスタンドパイプの貸与が順次始まり、消防団へも取扱い方法や安全管理などの指導について、協力要請が増加するとともに、地域と密着した連携訓練も実施されました。

また、最近では、小学校の授業の一環として団員が授業に参加し、消防団活動や消防ポンプ車について説明を行うなど活動の場も広がり、地域防災リーダーとして消防団員の役割が重要となってきました。

これからも小山消防団長を中心に、消防団員が地域防災リーダーとして役割を果たすためにも、地域に密着した活動をしていきます。

 

三宅村消防団≫ 東京都消防操法大会出場に向けて 

三宅村消防団では、島嶼地区代表として第49回東京都消防操法大会出場に向け、消防ポンプ車操法に精力的に取り組んでいます。

消防団員数の減少や若手団員の確保が難しい中、数少ない若手団員が第43回東京都消防操法大会において優勝という栄誉に輝いた先輩団員より指導して頂き、日頃から訓練に励んでいます。

 


わがまちの消防団紹介

≪世田谷消防団≫(岩田一彦団長)

世田谷消防団は、18個分団、総勢544名(平成31年4月1日現在)を擁する、23区内随一の団員数を誇る消防団です。

当団管轄区域は、世田谷区の北東部に位置し、世田谷区全域の約38%を受け持っています。都心からも近く主として、住宅地として発展してきた地域です。

世田谷消防団では、昨年より各分団の代表者による活性化委員会を開催し、団員の充足率、各分団との連携強化を図り、2020年東京オリンピック・パラリンピック更に、大規模災害に備え結束力を強め邁進していきます。

 

≪西東京市消防団≫(佐藤満雄団長)

西東京市は、平成13年1月21日に田無市と保谷市が合併して誕生した市です。武蔵野台地のほぼ中央に位置し、北は埼玉県新座市、南は武蔵野市および小金井市、東は練馬区、西は小平市および東久留米市に接し、市内には世界最大級のドームと世界記録を有するプラネタリウムを擁する多摩六都科学館や、南関東最大級の規模を誇る縄文遺跡のひとつである下野谷遺跡があるなど、新旧の魅力を秘めた、約20万4千人の市民の皆さんが暮らす活気のあるまちです。

西東京市消防団は、両市の合併に伴い、消防団条例の違い等の課題を乗り越え、歴史と伝統を持った二つの消防団が新たに一つの消防団として誕生しました。

合併時は田無市消防団の本部・7個分団144名と保谷市消防団の本部・9個分団138名の体制が、平成14年4月には本部・12個分団264名となり、平成17年4月に本部・12個分団244名の新体制が整いました。

また、平成26年4月から女性消防団員が誕生し、現況は、団長以下228名(うち女性消防団員4名)を本部及び12個分団で編成し、指揮車1台・広報車1台・ポンプ車12台を配置し、西東京市の安全・安心を守るため活動しています。

団員は皆、普通救命講習・基礎訓練や団員の活動能力向上を目的とした教育訓練と安全教育に取り組み、西東京消防署の指導の下で訓練を重ねています。また、地域住民に対する応急手当の普及活動や各種行事等の警戒活動を通じ地域との関わりを深めています。

消防団幹部の指揮活動能力の向上と、消防団と消防署隊の保有する資器材を活用した消防活動能力の向上を目的に、平成26年3月8日に初めての試みとして行った「分団連携訓練」は今も継続し、各分団とも士気旺盛に実施している訓練です。

これからも『自分たちのまちは、自分たちで守る。』という郷土愛護の心を持ち活動する地域防災力の要の消防団として、いざという時に迅速・確実・安全に活動ができるよう実践的な訓練を重ねると共に、防火・防災の啓発活動を継続し、地域防災力の向上に努めてまいります。

 


とうきょう消防団ニュース No.56(平成31年3月)


域だより

≪第二方面支部≫ 支部幹部研修会で健康セミナーを開催

第二方面支部(支部長:金岡辰興矢口消防団長)では、平成30年12月2日(日)、荏原消防団管轄区域内の、荏原文化センターにおいて、幹部研修会を実施しました。

研修会には、第二方面支部の各団長をはじめ、多くの団員が参加し、ベストコンディショニングアドバイザーで管理栄養士の「ながい かよ」さんを講師に迎え、仕事の質と効果を高める食習慣の講義を熱心に聴講し、終りには数多くの質問が出るなど、充実した研修会となりました。

 

≪矢口消防団≫ 放水始で新年祈願

矢口消防団(金岡辰興団長)は、特別区の最南端にあたる大田区の南部に位置し、7個分団総員220名で組織されています。

当消防団では、平成31年1月13日(日)毎年新年恒例の放水始を多摩川河川敷で放水口数16口にて、実施しました。この放水訓練は、長時間防御訓練及び新年始めの管内の安全祈願の思いを込めて実施しているもので、参加団員は「この町を守る」気持ちを新たに実施しました。また、地元テレビ局「J-com」による取材もあり、「団員・仲間を募集」の広報活動を行い、充実した訓練を実施しました。

 

≪池袋消防団≫総務大臣感謝状を受贈

平成30年12月20日(木)総務省消防庁庁舎において、平成30年度総務大臣感謝状贈呈式が実施され、池袋消防団(清水正博団長)が総務大臣感謝状を受贈しました。

これは、平成29年4月1日から平成30年4月までの間における、消防団員数の増加の功績が認められたものであり、全国2,200余りの消防団の中で、17の消防団にしか贈呈されない非常に栄誉なことと消防団員一同たいへん喜んでおります。

また、消防団員が日頃から行っている消防団活動及び消防団員募集活動の結果が認められたことであると、今後の活動における誇りと意欲を高めています。

 

≪府中市消防団≫新型消防ポンプ車に更新

府中市消防団では、平成26年度から6か年の年次計画で消防ポンプ車を更新しています。平成31年2月8日に第6分団、第11分団、第12分団に新型消防ポンプ車が配備されました。この消防ポンプ車は、従来の装備に加え、災害時における安全性の向上を図るため、垂直式動力昇降装置及びリアビューモニターを搭載しています。また、各分団の意見や提言を取り入れて、より迅速かつ安全に消火活動ができるよう工夫を凝らした車両となっています。

配備された新型消防ポンプ車の機能や性能を十分に活かすべく、市民の生命・身体・財産を守るため、より一層訓練を重ね操法技術の向上に努めていきます。

 

《あきる野市消防団》  あきる野市消防団の活動

あきる野市消防団(鈴木盛哉団長)は、団本部及び7個分団で組織され、総勢417名の団員が市民の生命・財産を守るために活動しています。

平成30年度は、6月に行われた東京都・あきる野市合同風水害対策訓練に消防団として参加し、自衛隊と共に、集落への浸水を想定した積み土のう工法、連結水のう工法訓練活動等を実施し、有事の際の災害対応力の強化を図りました。

この他、火災や風水害等の災害対応はもちろんのこと、地域で行われる行事や防災訓練等にも積極的に参加し、地域防災力の向上と地域の活性化のために、日々の活動を精力的に行っています。


わがまちの消防団紹介

≪千住消防団≫(髙橋八郎団長)

千住消防団は、足立区の面積の約17%、隅田川と荒川に挟まれた東西に細長い地域を管轄しており、東は宿場町の面影を残しつつ繁華街を抱える千住地区、西は大規模マンションが林立する新田地区と、東西に大きく異なる顔を持つ管内情勢で、8個分団279名の団員で防火・防災の両面から日夜全力で安全・安心に努めております。

近年は北千住駅付近に大学が増え、学生が多く行き来することから、活気のある雰囲気の街並みとなりました。

しかしながら、木造・防火造密集地域が広範囲に存在し、有事の際には消防団の力が不可欠であることを強く自覚しており、可搬ポンプ操法訓練や地域住民への防火防災訓練指導等には、特に力を入れております。

千住消防団では、毎年秋の火災予防運動に合わせ「火災予防運動会」と銘打ち、団員の福利厚生を目的に32年前から運動会を実施していますが、現在では団員の家族だけでなく地域住民の参加も多数となり、家族や地域の理解も深まり消防団員が活動し易い環境づくりにも努めています。

管内の荒川河川敷では、足立区民まつりや足立の花火大会、マラソン大会等、多数の人出のあるイベントが開催されており、地域の祭礼等を含め年間を通じて多数の警戒活動を実施しています。

また、年末年始だけでなく、春・秋の火災予防運動期間中にも受持ちの町会や自治会と連携して夜間の消防特別警戒を行うなど、常に地域と一体となった活動を実施しており、地域の防災リーダーとして信頼されながら活動をしています。

 

≪青梅市消防団≫(川鍋重美団長)

青梅市は、東京都の西北部、都心から西へ40~60km圏に位置する豊かな自然環境に恵まれた都市です。人口約13.5 万人、面積は103.31 ㎢で、その6割以上を占める豊富な森林と、東西を貫く多摩川や中北部には3本の荒川水系の川が流れ、自然豊かな街である一方で、東部地域は工業団地やインターチェンジなどが開設され、都市化が進んでおり、地区ごとに多様な地域特性と都市環境を有しています。

青梅市では、昭和42 年から始まった市民マラソンの草分けである青梅マラソンが行われ、毎年新春の青梅路で2万人近いランナーが健脚を競っています。

市の西端にある御岳山には、山岳信仰のシンボルである武蔵御岳神社があり、年間を通して参拝者やハイカーで賑わっています。その麓、多摩川の上流にある御岳渓谷はカヌーのメッカで、東京にあって渓谷からの見事な新緑や紅葉が眺められます。

青梅市消防団は、8個分団37部編成、団本部以下551名で構成され、指揮車1台、広報用車両1台、ポンプ車17台、小型動力ポンプ積載車22台、資機材搬送車1台の装備を有し、昼夜を分かたず、地域の安心・安全のために活動しています。

近年、全国的に消防団員の確保が困難となり、団員数が減少する一方、大規模化・多様化する災害に対し、地域防災の要として、消防団の役割の重要性と、その活動への期待はますます高まっているところであります。

そのような中、青梅市消防団では平成26年度からは団本部直下に女性部を発足し、「幼児防火防災教育の推進」、「救命技能の普及」、「高齢者世帯への個別防火訪問」等を中心に活動しております。また、平成27年度には、機能別団員の制度を導入し、地域防災力の確保維持に努めています。

特に、近年では災害対応や様々な訓練とともに、火災の発生を未然に防ぐことを重点に「予防」活動にも力を入れています。

火災予防運動期間中や年末年始の火災多発期における警戒活動や市内巡回広報はもとより、地域に精通していることによる利点を活かし、平成25年度からは市内高齢者世帯への戸別防火訪問を実施しております。現在は「避難行動要支援者名簿」の活用も取り入れ、火災予防とともに平時からの顔の見える関係を築くことで、災害時における支援体制の充実に取り組んでいます。

このような予防活動の取り組みを進めてきた結果、平成26年以降、火災発生件数は減少し続けており、平成30年中においては、火災発生件数31件、焼損床面積8㎡と、ともに統計史上最少となる成果を実現しました。

今後も、「自分たちの地域は自分たちで守る」という精神のもと、市民の信頼と期待に応えるべく、団員一丸となって、私たちの住むまちの安全安心のため、日々努力を怠らず、邁進していく所存であります。

 


≪池袋消防団≫ 地域住民に火の用心の呼掛けを

池袋消防団では、2月2日より、消防団可搬ポンプ積載車による管内の巡行警戒を開始しました。今年に入り東京消防庁管内では、住宅火災による死者が急増していることを受け開始したもので、池袋消防団に配置されている3台の可搬ポンプ積載車により、毎週末16時から行っています。住宅密集地域では巡行しながら、幅員の広い幹線道路では一時停車して管内を隅なく地域の特性に合った広報を実施し、地域住民の方に「火の用心」を呼び掛けています。

(文責:池袋消防署防災安全係 阿部)

 


≪池袋消防団≫ 平成31年池袋消防団始式

平成31年1月20日(日)池袋消防署8階において、高野豊島区長、村上消防総監ほか多くの来賓の方々の列席のもと、平成31年池袋消防団始式が盛大に開催され、多くの消防団員が区長表彰及び消防総監賞はじめとする数々の賞を受賞しました。今回の始式は、全ての旗手を女性団員が務め、女性消防団員の士気旺盛な姿を地域の方々に披露しました。

参加した団員からは、「身の引き締まる思いです。消防団に寄せられている期待に応えられるよう、精一杯努めたいです。」との言葉がありました。

(文責:池袋消防署防災安全係 関根)


とうきょう消防団ニュース No.55(平成30年12月)


域だより

≪西新井消防団≫ 地域住民とともに

西新井消防団(篠原弘治団長)は足立区北西部を担当しており、環状七号線、舎人ライナー、首都高速道路川口線が通り、他県から都内への玄関口となっています。

当団では、「地域に密着した消防団活動」を合言葉にして活動に取り組んでいます。

避難所運営訓練、応急手当講習会など地域住民と団員が共に学ぶ機会を多く作り、情報を共有しながら地域の防災力向上に努めています。

最近では、足立区内の小学校で開催されたイベントに参加して、消防団の活動紹介、消防団が使用する資機材の展示・説明を行いました。また、応急手当普及員の資格を持つ団員は、子供たちに対し心肺蘇生やAEDの取扱い訓練を通して防災教育の大切さを伝えました。訓練する子供たちの真剣なまなざしを見て「未来の消防団員へ」と夢が広がりました。

このように、西新井消防団では地域住民とともに、防災意識の向上を図っています。

 

≪城東消防団≫ 平成30年度震災消防訓練を実施

城東消防団(安食浩一郎団長)では、平成30年10月27日(土)に平成30年度震災消防訓練を実施しました。

9時00分に東京地方に震度7を観測する地震が発生したとの想定で、全団員が参集訓練を実施後、実働訓練を実施しました。実働訓練は、荒川の河川敷で実施し、ポンプ運用要領等の教養を実施後、筒先反動力の展示、河川からの吸水要領及び送水要領等の部分訓練を行い、最後に総合訓練として遠距離送水及び放水訓練を実施し終了しました。

城東消防団では、「自分たちの街は、自分たちで守る」という郷土愛の精神をモットーに地域の皆様の安全で安心な暮らしを築くため、日々の活動に全力で取り組んでいます。

 

≪西東京市消防団≫ 西東京市消防団の活動

西東京市消防団は本部及び12個分団、227名(うち女性団員3名)で活動しています。

今年度は、任命式終了後、東京都消防訓練所による安全管理教養を皮切りに、新入団員を対象とした普通救命講習・基礎訓練や団員の活動能力向上を目的とした教育訓練と安全教育に取り組み、いざというときに迅速・確実・安全に災害対応ができるよう消防署の指導の下で訓練を重ねています。

また、応急手当の普及活動や各種行事の警戒活動を通じ地域との関わりを深め、これからも消防署と連携し20万市民の安全・安心を守ってまいります。

 

≪大島町消防団≫ 大島町消防操法大会実施

大島町消防団では、平成30年7月8日(日)に第14回大島町消防操法大会を東京都消防訓練所後援のもとに実施しました。数年ぶりとなる今大会は、8分団、ポンプ車8隊が出場しました。酷暑のなか、数ヶ月間にわたる日頃の訓練の成果を各々がいかんなく発揮し、競い合いました。この大会及び大会に向けた訓練で習得した技術や知識を今後の消防団活動で発揮してくれる事を期待しています。

 


わがまちの消防団紹介

板橋消防団(田中光雄団長)

板橋消防団は、板橋区の南東部を管轄しており、面積は板橋区の約30%を有し、形状は南北2.3km、東西4.3kmの概ね長方形を呈しています。管内は海抜30メートルの武蔵野台地に属し、地形は大きなうねりや細かな起伏をみせながら、全体的に西から東にかけて傾斜し、この台地の低い部分を縫うように、石神井川が管内中央部を蛇行しながら西から東に流れています。主要道路は、管内中央部を川越街道が南東から北西にかけて斜めに延び、東側を中山道が東から北へ逆「く」の字状に延びています。

板橋消防団の設置の歴史は、昭和22年4月勅令第185号により消防団令が公布され、板橋消防団が誕生となり、13個分団880名で編成されました。その後、志村消防団が分離新設され6個分団350名の編成となりました。さらに、板橋西武地域の急激な発展により地域の防災需要が高まり、昭和44年1月に1個分団、昭和毎年年3月に1個分団が増設され、現在の8個分団定員350名の編成となりました。

平成30年9月現在、31名の学生消防団員が在団し、消防操法大会の選手として出場したほか、防火防災訓練積極的に参加し地域の防災行動力の向上を図っています。

また、毎年12月に応急手当普及技能発表会を実施し、想定をブラインドとした実践的な訓練を発表した後、活動内容の検討会を行うなど、救護現場における臨機な対応能力の向上に努めています。

さらに、年間を通じて区民消火隊への訓練指導を積極的に実施しているほか、スタンドパイプを活用した「まちかど防災訓練指導」や「総合防災教育」など各種訓練指導に熱意をもって取り組み、地域住民から高い信頼を得ています。私たち板橋消防団は、地域の防災リーダーとして住民の「安全と安心」をより一層高めるために、これからも団員全員が一丸となって精進していきます。

 

府中市消防団(本間郁浩団長)

府中市消防団では、年間を通じて様々な事業を実施し、団員の消防技術・災害対応能力の向上や健康増進・結束力の強化を図っています。数ある事業の中から操法審査会及び健康増進大運動会について、ご紹介します。

平成3010月7日(日)に消火技術の向上並びに消防ポンプ車の基本的な操作の習得などを目的として、操法審査会(消防ポンプ車操法)を実施しました。各分団とも規律・士気高く、日ごろの訓練の成果を遺憾なく発揮しました。

平成301014日(日)に府中市消防団員互助会の事業として、第46回健康増進大運動会を実施しました。団本部及び18個分団、府中消防署の計20チームで熱戦が繰り広げられました。日ごろから消防活動を支える家族も参加し、各チームが一致団結して親睦を深めました。

このような各事業を通して、各団員が“我がまちは我が手で守る”の信念のもと、地域の安全確保のために日々幅広い活動しています。これからも府中市消防団は、府中市並びに府中消防署と緊密に連携し、地域防災力の強化のため消防団活動に全力で取り組んでまいります。

 


≪第一方面支部≫「女性消防操法の部」第一方面支部代表選考会を開催!

第一方面支部(山野井充支部長)では、平成30年7月7日(土)皇居前広場において、第48回東京都消防操法大会「女性消防操法の部」第一方面支部代表選考会を開催しました。都大会出場を希望する京橋消防団及び高輪消防団が出場、両団共に規律厳正な消防操法を実施し、その結果、高輪消防団が第一方面支部代表消防団に決定いたしました。


とうきょう消防団ニュース No.54(平成30年6月)


域だより

≪日本橋消防団≫活動報告

日本橋消防団(古山宏之団長)は、7個分団142名で構成されております。

5月20日()に平成30年度可搬ポンプ操法審査会を中央区立浜町運動場で実施し、分団員数が一番少ない第3分団が優勝しました。

また、日本橋消防署、消防協働団体と連携を図り、地域の防災リーダーとして防火防災意識を強く訴えた熱心な指導の結果、平成16年9月15日以来となる「火災による死者ゼロ5,000日」を達成して消防総監から表彰されました。

さらに、東京国際消防防災展2018に於いて、展示広報及び可搬ポンプ積載車による消防活動演習に参加し日頃の訓練成果を遺憾なく発揮しました。

このように、街の安全安心を守るため活動していますが、団員が減少傾向であり、定員に達していないため、入団募集活動に努めています。

 

≪光が丘消防団≫自分たちのまちは自分たちで守る

光が丘消防団(吉田照男団長)は総勢170名、団本部及び5分団で組織され、積載車4台、可搬ポンプ運搬車11台が配備されています。

連携する光が丘消防署は平成元年12月1日練馬・石神井両消防署から分離独立し、東京消防庁77番目の署として業務を開始しました。管内は練馬区の北東地域を管轄区域とし、北東から東にかけては志村・板橋消防署管内に、西から南にかけては石神井・練馬消防署管内、北西は埼玉県和光市に接し、東西6.5㎞、南北は約1㎞から4㎞と東西に長い形で、練馬区総面積48.08k㎡の約22.8%に当たる10.98k㎡を有しています。

光が丘消防団は平成30年6月10日に第29回光が丘消防団操法大会を実施しました。日頃から、訓練に励み「自分のまちは自分たちで守る」の郷土愛の精神を基に消防団員全員が一致団結し、地域の安心・安全を守るため活動しています。

 

≪三鷹市消防団≫市内の小学校ではたらく消防の写生会を実施

三鷹市消防団(吉野浩之団長)では、平成30年4月・5月に東京消防庁三鷹消防署と連携して、市内の15小学校で「はたらく消防の写生会」を実施しました。

はたらく消防の写生会は、児童に消防の仕事への関心を高め、防火防災の心を育むことを目的に毎年実施しています。写生会に参加した児童は、消防団員や消防ポンプ車を目の前にし、目を輝かせながら素敵な作品を描きました。

三鷹市消防団では、市内で発生した火災や大雨による風水害等の災害対応はもとより、地域の防災訓練への参加や火災予防運動等を行い、市民の防災力の向上に努めるなど地域の防災リーダーとして幅広い活動をおこなっています。

 

≪南多摩支部≫南多摩支部幹部研修会を開催

南多摩支部(高野陽一支部長)は、八王子市、町田市、日野市、稲城市、多摩市の5市の消防団で構成されており、平成30年度から多摩市消防団長が支部長となり、5団協力のもと切磋琢磨しながら活動しています。

さる平成30年1月20日(土)に毎年恒例の5団の団本部・分団長等総勢80余名が一堂に会する南多摩支部幹部研修会を開催し、東京都消防訓練所長から『震災に備える際に知っておくべき事案』の演題で講演をいただき、地震等の大規模災害時における組織幹部として注意を払うべき事案や、迅速な指揮命令系統を確立するためのポイントをご講義いただきました。

講演後は、「いざという時に顔の見える関係づくり」も災害対策上重要であることから、5市を管轄する消防本部・消防署をはじめ、東京都消防協会、三多摩地区の消防団連絡協議会・連絡会の方々を交え懇親を図りました。


わがまちの消防団紹介

豊島消防団(瀧澤光雄団長)

豊島消防団は7個分団220名で構成されています。近年では、学生消防団員の入団促進をはじめ、地域防災体制の充実が評価され、平成28年12月に総務大臣感謝状を贈呈されました。また、平成29年12月には地域防災力向上に努めたことを評価され、消防庁長官表彰を授与されるなど高い評価を得ています。

管内は、都心の北西部に位置し、豊島区のおおむね中央を南北に走るJR埼京線を軸にして、東側に位置しています。

東池袋地区は、池袋のシンボルであるサンシャイン60を中心に複数のビルや地下街、専門店街で構成されている複合商業施設サンシャインシティがあり、平成29年度には過去最多の3,290万人が来場しています。

南池袋地区は、豊島区役所の新庁舎があり、全国初となる官民一体型の49階建高層建物でモダンなビルとして注目を浴びています。

また、駒込地区は「ソメイヨシノ発祥の地」として、巣鴨地区は、「おばあちゃんの原宿」として親しまれ、雑司が谷地区の鬼子母神は古くから庶民の広い信仰の対象となっております。

こうした地域特性を踏まえ、昨年は、首都直下地震発生時対応訓練として、区立中学校の解体予定建物を効果的に活用した破壊訓練を豊島消防団、豊島消防署、陸上自衛隊、警視庁巣鴨警察署が参加した合同訓練で、防火戸やシャッターの切断、壁体や窓ガラスの破壊訓練など、実戦さながらの活動訓練を行いました。

また、第五消防方面訓練場においても、隣接する池袋消防団と連携し、消火活動のみならず倒壊家屋からの救出・救護活動などの総合的訓練を行うとともに、MCA無線運用訓練及び指揮本部運営訓練を効果的に行うなど、計画的に各種訓練を実施しております。

豊島消防団が地域の防災リーダーとして、「わが町を災害から守る」という強い使命感のもと全団員が一丸となり、「安全安心なまち豊島区」をめざして、豊島消防署などの関係機関との連携を密にし、尚一層の努力を重ねて精進していきます。

 

多摩市消防団(高野陽一団長)

多摩市消防団は、南多摩支部5団のひとつとして、10個分団209名(定員212名)で地域を災害から守るため日々研鑽を積んでいます。

災害現場での的確な行動のための訓練をはじめ、消防活動の基礎となる消防ポンプ車操法にも精力的に取り組んでいます。

南多摩地区の代表として出場した、第42回東京都消防操法大会(平成24年)に於いては優勝という栄誉に輝き、3年後に出場した第45回東京都消防操法大会(平成27年)に於いても準優勝の結果が残せました。

多摩市消防団には、多摩市の友好都市である長野県富士見町消防団との交流をきっかけに発足した「多摩市消防団喇叭(ラッパ)隊」があり、消防団の式典や訓練時に吹奏活動を行っています。

団員有志により始まった活動も今年で21年目。喇叭吹奏は専門的な技術の習得が必要であり、火災や台風等の災害出場や各種訓練への参加、自主防災組織への指導等消防団への期待が更に増す中で、「喇叭隊兼任」が負担となっていることも事実ですが、「通常の訓練とは違い他の分団員と一緒に活動できて面白い」や「喇叭吹奏が楽しい」と頑張っています。

しかしながら、分団の幹部となってしまい喇叭隊活動に参加できなくなったベテラン団員も多くなり、人数面と技術面両方の衰退が危惧されています。

過去には東京都消防操法大会に招かれて吹奏したこともありましたが、現在は依頼をいただいても辞退せざるを得ないのが現状です。

このような状況を打破するために多摩市消防団が一丸となって喇叭隊をバックアップすることが急務と考え、様々な方策・対策を実行していきますので、いつの日か東京都消防操法大会で吹奏する勇姿を楽しみにお待ちください。

 


とうきょう消防団ニュース No.53(平成30年3月)


域だより

≪第四方面支部≫(一社)東京都消防協会第四方面支部幹部研修会で健康セミナーを開催

第四方面支部(支部長:村越義男杉並消防団長)では、平成29年12月3日(土)、杉並消防団管轄区域内にある大宮八幡宮清涼殿において、(一社)東京都消防協会第四方面支部幹部研修会として健康セミナーを開催しました。

大宮八幡宮は、東京都のほぼ中央に位置するため、「東京のへそ」と言われており、安産祈願、子育厄除け祈願の参拝客が多く訪れる場所です。

幹部研修会には、第四方面支部内の消防団長をはじめ、多くの消防団員が参加し、ベジ活アドバイザー生井理恵さんによる、体調管理に必要な10の方法~野菜・果物によるヘルスケア~の講義を熱心に聴講し、健康管理に関して意識の向上を図りました。

 

≪西新井消防団≫ 日用品での応急手当

西新井消防団(藤田訒※団長)は、足立区の北西部を担当し、9個分団総員277名で組織されています。当団の応急手当普及委員会は、応急手当指導の技術向上、知識の習得、講師派遣など、応急手当普及活動の中心的役割を担っています。当委員会では、スーパーのレジ袋、ラップ、衛生用品など日用品を代用した応急手当指導に取り組んでいます。昨今、三角巾を所持している世帯はおおむね1割程度のため、「身近にあるもので誰もが簡単にできる」を重点に、日用品を代用した応急手当の指導を開始しました。参加者からは大変好評を頂いており、今後も、「まちかど防災」の一助となるべく、普及活動に励んでいきます。  ※「訒」は、ごんべんに刃

 

≪武蔵野市消防団≫ わがまち武蔵野を災害から守る

武蔵野市消防団(齊藤嘉昭団長)は、総勢250名、団本部及び10個分団で組織され、ポンプ車10台、指揮車1台が配備されています。武蔵野市は東西6.4km、南北3.1kmのコンパクトな市域の中にJR中央線の3駅を中心にした商業地が形成され、周辺には比較的閑静な住宅地が広がっております。そのような特徴のある地域を、武蔵野消防署等と連携し各種の訓練や火災などの災害対応、地域の行事での警戒業務、市民の皆様への防火・防災意識の啓発活動など、地域に密着し「わが街を災害から守る」という使命感のもと、地域の防災リーダーとして幅広く活躍しております。

 

≪新島村≫

新島村は新島と式根島との二つの島で東京と八丈島のほぼ中央に位置している。東京からの距離は約150km、新島は平坦地に本村集落があり北側に若郷集落がある。東海岸では1年中サーフィンが楽しめマリンレジャーが盛んである。式根島の特色としては平坦な地形であり集落が点在している。また天然温泉などが人気です。

新島は新島消防団(前田佐一団長)8分団、式根島消防団(宮川和也団長)3分団で組織され団員も地元を知り尽くした層で活動しています。

訓練においては東京都消防訓練所から年2回来島していただき礼式や訓練を行い消防団員の資質向上に努め、活躍しています。また、分団としては消防活動だけでなく、地域の行事にも積極的に参加しコミュニティーの活性にもつながる活動を行っています。

新島消防団並びに式根島消防団は地域防災の中核として住民が安心して生活できるよう訓練に励み、災害に強い新島村目指して地域に貢献していきたいと思います。

 


わがまちの消防団紹介

荻窪消防団(秦 孝良団長)

荻窪消防団は、(昭和22年8月1日に荻窪消防署が開署されたことに伴い)昭和22年10月31日に杉並消防団から分離して創設され、現在7個分団263名で構成されています。「自分たちの街は 自分たちで守る」をモットーに、地域の防災リーダーとして日々訓練や防火防災指導に励んでおります。また、消防署と連携をとりながら火災や自然災害に対し活動し、区民の生命や財産を守るべく努めています。管轄は、杉並区の西側区域となっており、閑静な住宅街が多い地域となっています。

荻窪消防団は、平成29年10月21日に開催された第47回東京都消防操法大会可搬ポンプ操法の部で悲願の優勝を果たすことができました。平成30年10月19日に富山県で開催される第26回全国消防操法大会に東京都代表として出場することが決定し、「東京に優勝旗を」を合言葉に、出場選手を含め団員一同が一致団結して訓練に励んでいます。

大規模災害への備えとして、平成26年度から隣接する三鷹市消防団及び武蔵野市消防団と年1回連携訓練を実施し、応援時、受援時の活動要領の習得に努め、災害対応力の強化に努めています。

これからも荻窪消防団は、「災害に強い、安全・安心して暮らせる街 荻窪」を目指し、消防団と消防署が地域防災のパートナーとして、緊密に連携をとり、地域の防災力の強化のため、荻窪の防災リーダーとして日々の活動に全力で取り組んでいきます。

 

東久留米市消防団(西川 嘉弘団長) 

東久留米市は、都心から北西へ約24km武蔵野台地のほぼ中央部に位置し、北東は埼玉県に接しており、また、市域は東西6.5km、南北3.5km、東西に長い形をしており、面積は12.88平方kmの町です。地形は、標高70mから40mの範囲を西から東へなだらかに傾斜しており、いくつかの小さな丘陵と谷があるものの、ほぼ平坦なテーブル状の台地を形成しています。市の中央を黒目川、落合川が流れておりますが、地下水も豊富で谷地では数ヶ所の湧水も見られ、中でも南沢落合湧水群は平成20年に環境省の「平成の名水百選」に都内で唯一選定されているほど、自然豊かな市となっています。

昭和45年に市制施行により久留米町消防団から東久留米市消防団として改称し活動を始め、10個分団にて編成され、団指揮車1台、消防ポンプ車9台と可搬ポンプ積載型多機能型車両1台を活用し西川嘉弘消防団長の指揮のもと224名の団員が火災や水害などの災害対応にあたっています。また、災害対応だけでなく自治会・自主防災組織などで開催される防災訓練や、春秋の火災予防運動、歳末の特別警戒の他、地域の各種イベントなどに積極的に参加することで、地域住民との深い絆を築き上げてきました。

毎年行う実践訓練では東久留米消防署の熱心なご指導をいただき、消防ポンプの実践的な使用方法や自然水利の活用方法などを学び、大規模な火災が発生した際への心構えなどを学んできました。熱心なご指導のおかげか東久留米市消防団は平成30年1月に消防総監より優良表彰と功労表彰を授与されることができました。

近年、全国的に消防団に求められるものが幅広くなっており、火災における消火活動のみならず、地域の防災リーダーとしての役割を求められております。東久留米市消防団も更なる訓練を重ね、「自分たちのまちは自分たちで守る」の郷土愛の精神を基に団員全員が一致団結し、地域の安心・安全を守るため活動に精進していきます。